振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

姉妹古戦場協定の関ケ原、ワーテルロー、ゲティスバーグ

2018-11-10 11:37:31 | チェンマイステイ
関ケ原町歴史民俗資料館と言うのがあり、行ってみた。カメラNGとあったので画像はない。

1階の展示室では石田三成の兜や金吾中納言の陣羽織などの展示があるが、複製品が多い。「関ケ原合戦図屏風」の細部をフォーカスして参戦した大名や武将の戦いぶりが説明されているのと、合戦当日の時間の推移と各軍の進退状況がわかるようになっていた。

2階の展示室に上がると、そこは世界三大古戦場として関ケ原とワーテルローとゲティスバーグの紹介があった。説明するまでもなく、ワーテルローはナポレオン率いる仏軍と英国のウェリントン公率いる英国とプロイセンの軍を中心とする対仏連合軍が1815年に戦火を交えた戦場で、ゲティスバーグは米国南北戦争で1863年に北軍が勝利して南北対立に決着をつけた戦場だ。

関ケ原町はワーテルローのあるベルギーの地元自治体と2017年に姉妹古戦場協定なるものを締結したらしい。ゲティスバーグのあるペンシルベニア州の地元自治体とも、2016年に姉妹古戦場協定、そして姉妹都市の縁組をしている。

展示室にはそれぞれの自治体から贈られた当時の軍服やサーベル、銃器などの展示がある。

以前にTVかNETで視たが、彼の地では毎年記念行事として地元の人たちが当時の軍服に身を包み、銃やサーベルまで持ち出して当時の戦いを再現していた。一種のお祭りで、京都の時代祭もその類と言えそうだ。1600年の関ケ原の再現は・・・・・ちょっと無理かな。

関ケ原から帰宅した翌週、TVで映画「ワーテルロー」を放送していたので視た。関ケ原でワーテルローのことを見た直後にこんな映画が視れるなんて、偶然にしても何かスゴイ。

1970年に製作されたイタリアとソ連の合作映画で、総兵力20万人の戦争を映画にすると言うスケールのデカさに呆れる思いがする。CGのない時代にエキストラはソ連兵だと思われるが、仏軍、連合軍の大軍が映し出されている。騎兵の乗る馬の数も半端ではない。

仏軍騎兵の大軍の突撃に方陣を組んで防戦する英軍歩兵、泥沼にはまった英軍騎兵を襲う仏軍鎗騎兵、包囲した英軍からの降伏勧告を拒否して玉砕する仏軍近衛軍団、それぞれのシーンは残酷だが以前にナポレオン関係の書物で読んで想像した様とあまり違わない。ロッド・スタイガー演ずるナポレオンも、支配者としての絶頂期を過ぎて判断や指示が少しずつ的をはずれてゆく様が実におもしろい。

ゲティスバーグも劇場公開はされていないが映画化されているようだ。AMAZONで探してみよう。