振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

島津軍の陣跡で知った日置市の関ケ原戦跡踏破隊

2018-11-07 08:50:30 | 旅行
秋晴れの良い天気で、色付いた柿が青空に映えていた。



関ケ原の小池と言う集落に約千名の薩摩兵を率いた島津義弘の陣跡がある。神明神社前に駐車場があり、陣跡は神社の裏にある。





敗走を始めた西軍と共に行動せず、逆に家康の本陣に向かって敵中突破を図り、伊勢街道から大坂へ退却した話は有名。本国に生還できたのは島津義弘を含めて数十名だけで、多くの犠牲を出した退却戦だ。

陣跡の石碑の後方に百人くらいの名前が刻まれた石板が5~6枚並んでいた。何かと思い説明を読み、甚く感激してしまった。



島津家と縁が深く、島津義弘の出生地でもある鹿児島県日置市が主催して、毎年夏休みを利用して20名前後の小中高生が郷土の先人達が歩んだ退却路を踏破しているようだ。昭和35年から始まり、今年は第59回の踏破隊が結成され、行軍途中で三重県いなべ市や滋賀県多賀町との交流もしているようだ。

石板は5年毎に名前が刻まれ、隊に複数回参加した人もいるそうだが暑い中での行軍は大変だと思う。それでも得難い経験ができ、自分は薩摩隼人の子孫であると思えるのはうらやましい気がする。薩摩ナショナリズム健在だな。

余計なことながら日置市のホームページで踏破隊の募集要項をのぞいてみた。参加資格小学5年~高校2年、参加費用3万円、別途石板刻銘費用5千円、事前研修あり、とあった。市からの補助も当然あると思われる。どこかの市議団の海外研修より、よほど有意義だ。