みみかほう

こころの耳をすませて すてきな果報にであいたいとおもいます。

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● 往復書簡(本)

2010年10月05日 | ✿読書
2日間で読み終えました。


ひゃあ!おもしろかった!


湊かなえさんの『往復書簡』
・・・過去に傷を負った人々が交わした書簡から、過去の事件の真相が次々と明らかになる。
真実を知った人々を待ち受けるのは、救いか悲しみか、それとも…?
胸に迫る温かい感動、思いもよらない衝撃の結末。
著者真骨頂の連作長編ミステリ。





宮部みゆきさん、東野圭吾さんの作品以外で面白い!と思ったのは、
私としては、珍しいことです。


あの『告白』の湊かなえさんの作品ですから、
ある程度の覚悟は必要かな。思っていました。


ところがどっこい。

読後のなんとさわやかなこと。





十年後の卒業文集

二十年後の宿題

十五年後の補習


という、3つの物語から成っています。



ネタばれは、しませんよ。ご安心を~





どの物語にも、人の死が絡んでいて


懺悔を共通する人々の手紙のやり取りが繰り返されます。


この人の気持ちを、どんなふうに受け止め、そして、どんなふうにして、繋げていくのだろう。


「しゃか、しゃか、しゃか、」と、登場人物が手紙を書くときのペンの音まで
聞こえてきそうで

行き交う気持ちの行方を早く知りたくて、


ページをめくる速度が速かったこと!速かったこと!




この手紙が、あなたへ届きますように。

手紙だからつける嘘。
手紙だから許せる罪。
手紙だからできる告白。
…「あのこと」の真相が、封筒から零れ出す。

↑帯の言葉です。





嘘。と、罪。と、告白。を見抜いて、
「あのこと」にたどり着く快感、
たまりませんでした。




追記)
昨夜のテレビドラマ 朱川湊人さんの≪栞の恋≫よかったですね。。。
原作の『かたみ歌』Amazonで注文しました。








コメント (24)
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