2日間で読み終えました。
ひゃあ!おもしろかった!
湊かなえさんの『往復書簡』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/c9/5410b200d191382ecdd2a83b0573c4a4.gif)
・・・過去に傷を負った人々が交わした書簡から、過去の事件の真相が次々と明らかになる。
真実を知った人々を待ち受けるのは、救いか悲しみか、それとも…?
胸に迫る温かい感動、思いもよらない衝撃の結末。
著者真骨頂の連作長編ミステリ。
宮部みゆきさん、東野圭吾さんの作品以外で面白い!と思ったのは、
私としては、珍しいことです。
あの『告白』の湊かなえさんの作品ですから、
ある程度の覚悟は必要かな。思っていました。
ところがどっこい。
読後のなんとさわやかなこと。
十年後の卒業文集
二十年後の宿題
十五年後の補習
という、3つの物語から成っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/8e/757513f29c152f604ba30f25b510ae40.jpg)
ネタばれは、しませんよ。ご安心を~
どの物語にも、人の死が絡んでいて
懺悔を共通する人々の手紙のやり取りが繰り返されます。
この人の気持ちを、どんなふうに受け止め、そして、どんなふうにして、繋げていくのだろう。
「しゃか、しゃか、しゃか、」と、登場人物が手紙を書くときのペンの音まで
聞こえてきそうで
行き交う気持ちの行方を早く知りたくて、
ページをめくる速度が速かったこと!速かったこと!
この手紙が、あなたへ届きますように。
手紙だからつける嘘。
手紙だから許せる罪。
手紙だからできる告白。
…「あのこと」の真相が、封筒から零れ出す。
↑帯の言葉です。
嘘。と、罪。と、告白。を見抜いて、
「あのこと」にたどり着く快感、
たまりませんでした。
追記)
昨夜のテレビドラマ 朱川湊人さんの≪栞の恋≫よかったですね。。。
原作の『かたみ歌』Amazonで注文しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/f7/457a89e1470223fb308f49d2b427a86e.gif)