みみかほう

こころの耳をすませて すてきな果報にであいたいとおもいます。

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*夢幻花

2013年05月16日 | ✿読書
「夢幻花」とは、この物語では黄色い朝顔のことを意味します。
「今では実在しない黄色い朝顔が、江戸時代にはあった。」
ここから、
物語は、広がっていきます。


ネット画像


あらすじ・・独り暮らしをしていた老人・秋山周治が何者かに殺された。遺体の第一発見者は孫娘の梨乃。梨乃は祖父の死後、庭から消えた黄色い花のことが気にかかり、ブログにアップする。ブログを見て近づいてきたのが、警察庁に勤務する蒲生要介。その弟・蒼太と知り合った梨乃は、蒼太とともに、事件の真相と黄色い花の謎解明に向けて動き出す。西荻窪署の刑事・早瀬らも、事件を追うが、そこには別の思いもあった。
「黄色いアサガオだけは追いかけるな――」。禁断の花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。


東野圭吾さんのメッセージです。
『歴史街道』から小説連載の依頼がきた時、「私に歴史ものは無理です」と断りました。すると編集者は、歴史ものでなくても、何かちょっとでも歴史に関係する部分があればいいといいます。そこで思いついたのが黄色いアサガオでした。御存じの方も多いと思いますが、アサガオに黄色い花はありません。しかし江戸時代には存在したのです。ではなぜ今は存在しないのか。人工的に蘇らせることは不可能なのか。そのように考えていくと、徐々にミステリの香りが立ち上ってきました。面白い素材かもしれないと思えてきました。
ところが素材は良くても料理人の腕が悪ければ話になりません。何とか連載は終えましたが、あまりにも難点が多すぎて、とても単行本にできる代物ではありませんでした。おまけに、ずるずると出版を引き延ばしているうちに小説中の科学情報が古くなってしまい、ストーリー自体が成立しなくなるという有様です。しかし担当編集者には、「何年かかってでも必ず仕上げます」と約束しました。「お蔵入り」だけは絶対に避けたかったのです。
結局、「黄色いアサガオ」というキーワードだけを残し、全面的に書き直すことになりました。もし連載中に読んでいた方がいれば、本書を読んでびっくりされることでしょう。
しかし書き直したことで、十年前ではなく、今の時代に出す意味が生じたのではないかと考えています。その理由は、本書を読んでいただければわかると思います。



ネット画像お借りしました。ありがとうございます。
珍しい一枚ですよね・・黄色です。


プロローグ
いきなりショッキングな事件から始まります。
そして、本編へ。そのおぞましい事件のことは、いっさいふれない。
あの事件は、いったい、どの場面でどう繋がるのか。
読み手は、また、まんまと東野マジックにかかることになります。
ページをめくる速度が、早くなるは、必須。


朝顔の種には幻覚作用がある。というのが
この物語のキーワードになるわけですが、
それを、負の遺産とらえ、
今、震災後問われている原発をも負の遺産とし、共通項にしたてあげて
エピローブへと繋げていく。
もう~東野ワールドにどっぷり浸ってしまいます。


東野さんご本人も「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない。」
とまで、語っておられます。
丁寧な物語の展開に
何度も、何度も、うなってしまいました。


あ~あ!おもしろかった!!!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日はこの辺で

コメント (12)
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