私の小さい頃の夢は
画板と色鉛筆を携えて 日本中の花々を眺めながら
スケッチ旅行すること。でした。
こないだ、NHKの
“足元の小宇宙 絵本作家と見つける生命のドラマ” という番組で、
その私の夢を100%実現していらっしゃる方を知りました。
甲斐信枝さん。
ネット画像
御年86歳のおばあちゃま。絵本作家です。
プロフィールを紹介します。
生年月日:1930年生まれ
出身地:広島県 京都府京都市嵯峨野在住
大きなかばんと麦わら帽子がトレードマーク。
何度かこの番組を見て(再放送もありましたので)、買おう。
やっぱり、買おう。と、
この度 「雑草のくらし」と「たねがとぶ」の2冊の絵本を購入しました。
ページを開くたびに、ある意味 写真よりも
その植物に寄り添う 精密なスケッチが並んでいます。
「雑草のくらし」

1985年4月30日 初版1刷発行
2017年4月15日 第16刷発行
植物はどんなくらしをしているのか?雑草の世界を5年にわたって見つめ続けてきた著者が、精魂傾けて描く、比類なく美しくドラマにみちた大型科学絵本。
「たねがとぶ」

1987年4月1日 初版1刷発行
2017年4月20日 第11刷発行
植物は、たねを散らすことで移動し、その分布を広げます。綿毛を風にのせて飛ばすもの、さやの弾力で飛ばすもの。身近な雑草を例に、たねの散布の工夫を楽しく描きます。
甲斐信枝さんの絵本は「科学絵本」と呼ばれているそうです。
観察や科学に基づいて製作されているからです。
ときに寝そべり植物たちに語りかける。
植物は 甲斐信枝さんにとって 家族なのですね。
ページを開き、甲斐信枝さんのスケッチを見る毎に
生活のしがらみに押しつぶされ
夢が夢で終わってしまったあの日の花々たちが ゆらゆらと揺れます。
“脱皮節”は作者の奥さんの文字です。
ダッピィズよろしくお願いします。
・・・