パズル

人生は「パズル」の様だと、わたしは思う

わたし達は、自分が何歳まで生かされるのか、わからない。
そして、どんな人生を歩むことになるのかも、わからない。

でも、すごく感じるのは。

いつもひとりで、必死に生きているつもりでいるけど
それは本当に、氷山の一角でしかない。

自分が気づいていないだけで

遠い昔から

数えられないほどの、いろんな人や出来事との出会い
＝ご縁が、偶然の必然で、繋がってきたところに

「いま」の自分がある

その瞬間、瞬間の「ご縁」はパズルのピースの様だと思う。

思いがけずに、いただいた
パズルの、１カケラ１カケラを組み合わせる

どんな絵ができるのか。

小さい頃わたしは、簡単なパズルを手にしては
眠らずに、ムキになって完成を目指した。

でも、先を急がなくても良かったかなと
この歳になって思う。

自分の人生を振り返ってみても、同じ。
がむしゃらに歩いてきた

それよりも、自分はいま
どんなパズルのカケラを、手にしているのか。

どんな「ご縁」をいただいているのか

心を研ぎ澄ませて。よく見て、味わって、感じる。
そこに「よろこび」がある。

ひとつずつ、パチッとパズルは合わさってゆく。

いただいたカケラばかりで、いつか絵は完成される。

世間で「縁がない」は男女間のことを言うけど。
仏教的には、すべてのものが「ご縁」で成り立っている。

ご縁は、みんなにある。
この自分も、縁でできている。

それに気づかされること
それを感じること
それに感謝することで

パズルを、完成させるまでの過程を

この命を、終えるまでの過程を

「よろこび」で満ちたものに変えてしまう