わたしは、紙が好きだ。
キーボードの上で、リズムを刻みながら言おう。
手紙を書いて、読む。
その血圧の上昇感は、他で味わう事はできない。
一通の手紙を持って、一通の手紙の為だけに
走る、昔あったであろう時間と空間は
堪らなく贅沢で。
閉じ込められた、極めて清潔な色気が
そこに留まりきれず、封筒の隙間から溢れ出す。
すべての感覚が、その香りの虜になる。
白い我が家のポストは、ひっそりと
ただ、その時を待ち続けている。
雨の中、陽の中、ちらつく雪の中。
また君か。
黒いインクの、まさに泥臭い様な
何の飾りもない紙の束が。
今日は、春の空気と一緒に
キーボードの上で、リズムを刻みながら言おう。
手紙を書いて、読む。
その血圧の上昇感は、他で味わう事はできない。
一通の手紙を持って、一通の手紙の為だけに
走る、昔あったであろう時間と空間は
堪らなく贅沢で。
閉じ込められた、極めて清潔な色気が
そこに留まりきれず、封筒の隙間から溢れ出す。
すべての感覚が、その香りの虜になる。
白い我が家のポストは、ひっそりと
ただ、その時を待ち続けている。
雨の中、陽の中、ちらつく雪の中。
また君か。
黒いインクの、まさに泥臭い様な
何の飾りもない紙の束が。
今日は、春の空気と一緒に