ただいま妄想中

夢、かつリアルな頭の中身をどこへ。

考える人

2009-07-09 10:56:07 | Weblog
きのう夜。うちのお寺で、研修会がありました。

全12回ある内の、第11回目



問い:「環境破壊や脳死・エイズなどの問題は

信心の生活とどのように関係するのでしょうか」



先生の問題提議→3つの班に分かれて話し合い→まとめの講義

と、いつものように進められました☆


臓器移植なんぞは、いまタイムリーな問題で。



「人間の死」が何であるかを、可決されたとか何とか

ニコニコ笑顔で拍手している、政治家達を



新聞の一面で、見た時なんかには

わたしはイラッとするんだけれど。(→血の気が多い?)



まぁ、ひと言では表せない、非常に難しい問題です。


みんなで、こうと決めましょう!というのも

じゃあ、個人個人にお任せしますね!というのも



違うと思うんだよなぁ、、、、、


人間の領域を、明らかに越えている。と思う



わが班では、いろんな意見が出ました。



脳死や臓器移植について


「自然じゃないのは、わかるけれど

自分の身内や、身近な人だったら、やっぱり何をしてでもすがりたい」


「死んで人の役に立つなら、それもあり。待っている人が」

「ドナーカードを持っていたけれど、今は自然がいいかな」

「延命じゃなくて、そのままがいい、これもまた人生」


「臓器をもらう側が若い人だったら欲しいのかも、

年を重ねてくると、自然も受け入れられる」




エイズについて

「昔はみんな、予防注射でも、同じ注射器だった」

「正しい知識を持つ」

「あまり身近じゃない、わかりにくい」



環境破壊について

「ゴミの分別や、下水など、都会と田舎では違う」

「米のとぎ汁は、環境に悪い」


などなど。



わたしは、気づいたことを、ひとつだけ発言した


「みなさん、どの問題も、自分だったら

自分のこととして話して下さるので、すべての意見が心に響きます。

テレビなどで、一般論を聞いた時には、それって本当ですか?

自分の事でも同じ事が言えますか?と思います。

そういった意味で、みなさん、すごいです



すると年配の男性が 

「飾らず、仏様の前で、自分だったらどうかを話せるのが

信心の生活ではないでしょうか?」と言われた。



・・・ジーーーン感動。なるほど!



エイズに関しては、他の班でも「正しい知識をもって~」

という意見が出ていたようだけれど。



それについては、引っかかるものがあった。


正しい知識を持てば、差別や偏見がなくなるという意味なのか

正しい知識を持てば、自分がエイズにならなくて済むという意味なのか


どちらにしても、今エイズに苦しんでいる方が

エイズじゃなくなる訳ではなくて。


エイズも「病のひとつ」に過ぎないと、わたしは思う。

癌やインフルエンザと一緒「人間の苦」のひとつだ。




班の発表を受けて、先生のまとめは


「教えを聞くと、命やお金など、いろんなものに

執着していいのかと気づかされることがある」



「保身や恐れから、差別や偏見が生じたりするような

自分であると気づかせて下さるのが、信心のはたらきである」



「悲しみ、罪の意識、複雑な感情を抱えながら

生きていくわたしを、導いて下さるはたらきに出遇うこと」



でした。




研修会が終わって、若院と話し合う


若院はポツリと、ひと言。


「環境破壊も脳死もエイズも、、、

すべては、失われていくものやからなぁ」



なるほど・・・・・



ちなみに若院は、研修会で

お経についての指導を、がんばりました



夜10時すぎ、帰ってビール

暑い日々。一日を終えたビールは、最高に美味でした
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4 コメント

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問い続ける大切な時間 (ひさ)
2009-07-09 22:47:14
まゆらさん、こんばんは。

昨日はおつかれさまでした!
大変難しい「問い」を考えられたのですね。
すんなりとは「答え」の出ない、大変難しい「問い」。
「答え」は出なくても、
(出ているのかもしれませんが…)
「問い」続けることが
とても大切なのだと思います。

ブログ記事を拝見して、
とても有意義なお時間を過ごされたからこそ、
ビールがさらに「美味」となったにちがいない!
と勝手に納得してしまいました。
素晴らしいサジェスチョンをありがとうございます!
返信する
こんばんは! (まゆら)
2009-07-09 23:54:39
>ひささん
ひささん、こんばんは!
コメントいただき、ありがとうございます

それが、、答えは出ないですねぇ、、。

本当に難しい問題だと思います。

たとえば今、大怪我をしたとすると
そのまま自然にまかせる事はなくて

手術や輸血など、いろんな方法があるように
移植も方法のひとつ、なのかもしれません。


現に、移植された知人がおり、すっかり元気に
なられて良かったなと思います。


と同時に、だとしたら「人の死」は
どこから~どこまでなのか??などの

エンドレスな問題が続きます、、。


わたしは白か黒か、グレーなんてない!と
思って生きて来たのですが


いろんなことで
答えの出ない事があるのだと
頭を抱えるこの頃です、、、。


はい、ひささんが言われるように
問い続けていきたいです

暑い季節は、ビールが美味しいですね!
充実した時間の後も・・・☆

ひささんも、美味しいお酒&休息を~

おやすみなさいませ
返信する
Unknown (港湾人)
2009-07-10 00:57:57
 まゆらさん、こんばんは。大変貴重な、奥深い内容のある記事ですね。思わず港湾人も『考える人』になってしまいました。
 常に『自分だったら~』と考え、物事を伝えるほうが、明らかに響くことばになります。響くことばは、説得力があり、聞き手を感動させることも多々あるでしょうね。『飾らず、自分の言葉で、自分の立場から物事を考える』ことは、たやすいようで、実は一般論を語るより難しいかもしれないと思いました。一般論ならば、豊な感情、経験、知識がなくとも、あたりさわりのない無難なことばで理論武装できますが、『自分だったら』という視点にたつ場合は、そうはいきませんからね。
 さて、港湾人も『考える人』になって頭を使ったので、寝る前にビール一杯やろうかな。おやすみなさい。
返信する
こんにちは! (まゆら)
2009-07-10 11:19:05
>港湾人さん
港湾人さん、こんにちは!

先日、うちのお寺の新聞に
書いて下さった、ご門徒さんの文章を
読ませていただいても思ったのですが、、

やっぱり「身から出た本当の思い」に
勝るものはないなと思いました。
(勝ち負けではありませんが・・・)

自分の事となれば、何事も180度
変わってしまいますね、、。

そして、

港湾人さんが書いて下さっているように
それは難しく、勇気を要することだと思います。

響く言葉というのは、文字の羅列ではなく

その人の心底から出たものか否か、による!?
そんなことを、グルグル考えたりします。

考える人になると、頭も熱くなりますね!笑。

ビールで冷ますのが良いですネ
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