フィッシュストーリー☆新潟

釣りと映画と読書と家族の雑記です

紙の月

2014年12月11日 | 映画鑑賞

監督  吉田大八

 

 

直木賞作家・角田光代の同名作を『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八が、宮沢りえを主演に迎えて映画化したサスペンス。

契約社員として銀行で働く平凡な主婦が、年下の大学生との出会いを機に、金銭感覚をマヒさせていき、やがて巨額の横領事件を引き起こすさまを描く。

相手役の大学生を演じるのは若手実力派の池松壮亮。

 

 

宮沢りえ扮する主人公の平凡な主婦が転落していく様を熱演。

 

あの表情は観てる方としてはたまらなかったですねぇ。

 

そしてもう一人、小林聡美さんも怖かったですね~。。。。。

 

小林聡美さんは個人的に好きな女優さんの一人なんですが、やっぱりいい女優さんだなぁと再確認させられましたよ

 

 

そして今回、一番心を打ったシーンは、最後の方で主人公が朝帰りして駅のホームに降り立ち、明るくなりかけている空をふと見上げるシーン。

 

ちょっと本編とは関係ないんだけど

 

以前、何かの本で読んだんですが、道尾秀介さんが「小説では太陽を削り取ることもできるし、凝視することもできる。」みたいなことを言っていたのを見て、自分なりに活字で太陽をどうやって削り取ろうかぼんやりと考えていたことがあったんです。

 

そして最後の駅のホームのシーン、原作を読んでいないので何ともいえませんが、あれは角田さんの描写にあったのか、それとも吉田監督のアイデアか・・・・・。

 

あのシーンを見せられちゃったらもうお手上げでした

 

軽い敗北感すら感じてしまいましたよ

 

 

 

 

・・・・・・・って、こんな映画の見方しか出来なくなっている自分への敗北感も含まれてるのかも・・・・・・なんてね

コメント
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