フィッシュストーリー☆新潟

釣りと映画と読書と家族の雑記です

ラッシュライフ

2015年09月28日 | 読書

伊坂幸太郎 著

 

 

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。

並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

 

伊坂氏、2作目の小説です。

 

氏の手法は心得ているため、大体の成り行きは想像できてはいましたが、読み終えてみればやっぱりお見事!・・・・って感じですね。

 

複雑に絡み合っているのに、読み手を混乱させることはない。

 

いいやつ、可哀想なやつはちょっぴりハッピーに、悪いやつ、イヤなやつは痛い目に、あるいは時としてどん底へ・・・・・。

 

この辺がハッキリしているところが氏の読み手を惹き付けるところではないでしょうか。

 

 

まぁ、難癖を付けるとすれば、最終的に「だからなんなんだ!」と言いたくなるくらいかな?

 

でも別に物語に大きな意味を持たせる必要もないし、これが伊坂幸太郎の小説だと言ってしまえる位の筆力はあるので、私は満足して読み終える事ができました。

コメント
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