監督 テイラー・シェリダン
『最後の追跡』などの脚本を手掛けてきたテイラー・シェリダンが監督と脚本を務めたサスペンス。
ある事件を調べる女性FBI捜査官と地元のハンターが、思わぬ真相にたどり着く。
『アベンジャーズ』シリーズなどのジェレミー・レナー、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』などのエリザベス・オルセン、『スウィート・ヘル』などのジョン・バーンサルらが出演。
『最後の追跡』で音楽を担当したニック・ケイヴ、ウォーレン・エリスが本作でも組んでいる。
この監督はアメリカの暗部を炙り出したいのだろうか。
それを糧にメガホンを取るのであれば志としては個人的にとても共感できます。
とにかくこの映画の細部を突く様に観てほしい。
問題提起を余るほどに示しているのだ。
ネイティブアメリカンは日本に住む人間にしてみれば希少生物にすら感じる世界で、アメリカ政府が彼らを守ろうとしないとは、著しい人種差別のようにも感じる。
そんな問題以上に、行政の貧弱性に驚きすら感じるが、この辺が監督の意図したところなんだろうか。
ストーリー性も素晴らしいし、問題提起も目を背ける事はできない今作。
多くの方の目に止まることを願いたい。
ちなみにノンフィクション映画です。