森見登美彦 著
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。
文章がまどろっこしいくイマイチ馴染めない。。。。。
前に読んだ「恋文の技術」もそうだが、なんだか独特で年寄り臭い文章なので年配者かと思いきや私の4つ年下
好き嫌いはありそうですね
内容の方ですが、世界観は素晴らしくファンタジー恋愛小説って感じでテンポも良くとても良かったと思います。
キャラクターもエッジが効いてて素晴らしい!
特に黒髪の天然少女は惹かれるね
大きな緋鯉のぬいぐるみを背中にくくりつけて闊歩する描写に心持って行かれました
そんな彼女はもちろんだが、彼女に恋する「先輩」も甲斐甲斐しいし、2人を取り巻く人々も良い味出してます。
文章の七面倒な表現が気にならなければ、面白いんじゃないでしょうか。
ちなみにアニメになってるし、実写映画もあるのかな?