奥田英朗 著
ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。
望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択…。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」復讐か、サバイバルか、自己実現か―。前代未聞の殺人劇が、今、動き始める。比類なき“奥田ワールド”全開!
小説を読んでいてこんなにも手に汗握り鼓動が早鐘を打ち踊り跳ねたのはいつぶりだっただろうか。
奥田さん、やっぱおもしれ~わ
前半、若い女性二人が危なっかしくも順調に事を進め、しかしその中には突っ込みどころ満載のサスペンス劇に、奥田さん、こんな中途半端な行動で上手くいくと思ってんの? 世の中そんなに甘くないでしょ? と言わざる得ない内容に不安満載でした。
しかし後半、危惧していた不安があれよあれよと回収されていく様に、読んでるこっちは二人に感情移入しちゃってるもんだから、もう見てらんない(読んでらんない?)わけですよ!
じゃあ読むなという突っ込みは置いといて
最後なんてもう自分が一緒に逃げてる思いで必死に走りましたよ!
お前何言ってんだよって感じでしょうが きっと読めば私の気持ちが分かると思いますよ
ちなみにこちらはTVドラマにもなってるようです。
私は観てませんが、きっと面白いんじゃないかな?
活字が苦手な方はそちらも試してみては如何でしょうか。
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