元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

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外国人監督・・・の次世代継承方程式

2012年01月06日 17時16分54秒 | 66番の思想


2012年のテーマを幾つか述べて行きたいと思います。
まず、その中の1つである「次世代への継承」というテーマについて記してみます。

「次世代への継承」・・・
一般的に、どこの世界や社会にも言えることです。
俗にいうところの「若手の起用」になる訳ですが、この若手の「起用」や「切り替え」を目的とした「動き」に対する「捉え方」がままならぬ方々も多いものです。

「なかなか認めたがらない」
「はなから見下している」
「認知しない・したがらない」

やはり・・・永遠のテーマとも思います。

このような問題は、一応にして若者に対して「経験の無さ」や「知恵の不足」「人間的に未成熟」・・・等の理由によって簡単に片付けられてしまう傾向が強いものです。

しかし・・・
その様な理由を述べている我々高年齢者は「歳」を重ねるごとに「未来に対する創造性や感性」という部分が消滅してきています。

この原因の1つとしては「創造性や感性」に変わって、今まで蓄積して来た「経験と知恵」によって物ごとを収める方向に比重を置くからです。

40年前、50年前の創造性や感性で物ごとを見つめても、そこには当然のこととして無理があります。仮に切り替えようと思っても、そこにもまた無理が生じます。現在への調和に合わせることで手いっぱいで、果たして、その先の未来に対しての創造性や感性はどうでしょう?・・・絶対的に若者には敵いません。

簡潔に述べると「若者には未来への創造性と感性がある」ということを認知し、その部分を持って見守り、育成にあたることが重要です。

何故?
若者は「未来に対しての創造性や感性」が豊かなのか??

ズバリ!若者には過去が無いからです。

我々の時代の「経験してきた歴史」は、若者が「新しく作り替えて」未来に進めて行きます。
その中で、我々が経験から得た価値の高い知恵を、若者へ伝授して行く“”
但し、伝授するに留め、決して押し付けてはいけません“”

以前起こったこと・・・でも
今、初めて聞くこと・・・でも
我々は当然のこととして捉えますが、若者にとっては新鮮なもので、その時代、その都度毎に、新しい対処法を持って処理をして行きます。そして、そこに歴史や経験から来る新たな知恵も、過去の知識と優遇されて蓄積されて行きます。

我々が既に使い古したことも、若者にとっては新しい歴史として現れてくるのです。
若者は、昔のものを見て、新しい時代に活かして行きます。

そう言った部分から、歴史というものは繋がっている訳で、新たな歴史として継承されて行く訳です。決して、この世の中には古いものなんてありません。

この流れが若者の「創造性と感性」なのです。

我々は、年齢と共に、このような考えを持ち、若者の「未来への創造性」と「それを切り開く感性」を認め、また、そのタイミングを見極めなくてはなりません。

そして、我々も経験や知恵によって物ごとを纏めるだけではなく、未来に向けた思考力を持続し、消滅させないよう物ごとへの「視点の変化と柔軟性」を常に心がけて実行して行かなくてはならないと思います。


 外国人監督の強固たる意の方程式に続く)

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