元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

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外国人監督・・・の神頼みの方程式

2012年01月01日 16時07分02秒 | 66番の思想
 2012年 元旦

新年 明けましておめでとうございます 



日本のお正月・・・
ここ10年ほどのご無沙汰です・・・

日本にいた頃は、友人達と初詣に出かけ・・・
家族と近所の神社にも出向き・・・
「家内安全」や「健康」そして「商売繁盛」などを祈願したものです。

家族に災害が降りかからりませんように・・・
仕事が上手く行きますように・・・
良いことが起きますように・・・

そして、待ちに待った「御節料理」と「お雑煮」です。
自分はアルコール類が駄目なので「おとそ」はパスです。(牛乳でOKです)
・・・こんな様式で数十年間の日本でのお正月を過ごしてきました。

さて、皆様のお正月は如何でしょうか??
おそらくプログをご覧になっているほどんどの方々がこのような感じなのではないかと思います・・・?

でわ、記念すべき2012年プログ第1弾は「神頼み」について書いてみますね。



2009年のアジアカップ決勝パキスタン代表との試合時の記憶を追ってみます。

自分はベンチの中で幾度となく祈っていました・・・
「優勝させてくれ」・・・と

大会期間中は、ことごとく、ゲンを担ぎ、ジンクスをも担ぎまくっていたのものです。
でわ、当時どんな状況だったのかちょっとご紹介しますね(笑)

1試合目から決勝戦まで、ソックス、スラパン、アンダーシャツは洗わず着通しました。
バンコクの痛いような暑さの中、衣類は日を追う毎に悪臭を放って行き、自分でも嫌になるほどの匂いに包まれていたのを覚えています。さぞかし、エレベーターで一緒になった方達は臭かったと思います(大笑)。

加えて、このアジアカップ大会期間中は髭も剃りませんでした・・・

更には、第1戦のカンボジア代表との試合前、宿舎ホテルの部屋でユニフォームに着替えている時に「ガシャン」と、腕時計を床に落としてしまったのですが、そのお陰で、翌日からも故意に腕時計を落とさなくてはならないハメになった訳です。
自分が持っている唯一の高額腕時計(ROLEX)を5日間連続で部屋の床に落とし続けたのでした・・・(豪泣)

そして、当然のごとく移動のバスも指定席に座ります・・・

試合のベンチ内でも、常に用具は同じ場所に置きます・・・

ベンチの中での立ち位置も指定の壁にもたれて終始腕を組みます・・・

守備時においては飲みかけのコーヒーを各イニングの開始前に少しだけ口に含み、もし、失点を食らった場合には、その飲みかけのコーヒーは捨てて、新しいコーヒーと交換をし、この行為を試合終了まで延々と繰り返します・・・

母校、日大三高の校章と最愛の祖母の写真は必ず試合に持ち込み、首から提げてアンダーシャツの中に忍ばる・・・徹底してこんな感じです。

同じ行動様式を遂行して縁起を担ぐことも、ある種、日々の祈祷行為に等しいと思います。


- 日大三高の胸マークと祖母の写真 -

このパキスタン代表戦では、上記の行動様式に加え、逆転された中盤から終盤の勝ち越しに至るまで、終始、心の中で喋っていました。

誰と喋りかけていたか?・・・
「いいか、お前! しっかりやれよ! 
お前なら出来るよ!おばあちゃんお前を信じてるよ。
いいか!”こんちくしょう”と思ってやれよ!
おばあちゃん何時もお前の傍にいるよ!
おばちゃんが死んでもあの世からお前を守るよ!
お前が生まれた時に誓ったんだよ・・・
おばあちゃん命かけてお前を守るって!」
・・・・そうなんです、天国に居る祖母にです。

野球に限らず、日常の生活の中においても、何か困った時には必ず「神頼み」や「仏様へのお願い」をするものです。

「試合に勝たせて下さい」
「打たせて下さい」
「恋人とうまく行くようにお願いします」
「この問題を解決して下さい」
「大問題にならないように助けて下さい」

おそらく、限りなく全ての人が、常に唱える1番メジャーな行為でしょう。

でわ、嘆願をしている相手は誰???
「神様って・・・?」
「仏様って・・・?」
分かっている方も多いと思いますが、曖昧な方が多いのも実情ではないでしょうか?

近代化の進んだ日本の現代社会では、困った時くらいしか「祖先」や「神様」「仏様」に対して、唱えることをしなくなっている方々が多すぎます。
実に・・・
誠に・・・
自己にとって誠に都合の良い話であるとしか言うようがありません(呆)
このような考えで良いのでしょうか?
一方通行の祈願など良いはず無いですよね(大笑)

日本人だけが、このような現象に陥っていると言う意味ではありません。
もはや、世界全体の問題です。
しかし、その中でも、特に今の日本には欠如している部分であるのは事実です。

日本国内で(世界のどこかで)何か災害が起こる度にバリ島の人達がいう1つの言葉を思い出します。
{日本人は自らの信仰を失ったために戒めの意味と気づきの意味を込めて神が下した(起こした)災害なのだと“”}
・・・貴方はどう受け止めますか?

我々は、今一度、忘れ去られた「自国の歴史」「民族性」を呼び戻さなければいけない時期に来ているのではないでしょうか・・・?


既に初詣に出向いた方・・・

これから初詣に出向く方・・・

2012年のスタートとして・・・

今までと異なる・・・

少し違った角度から「祈願」や「神頼み」についての”お試し心”を取り入れるてみるのも悪くないんじゃないでしょうか?
決して損はないと思います・・・

でわ、自分も以上のことを念頭に踏まえながら近所の仏教寺院にお参りに行って来ます。

2012年も思い切り突っ走りますので宜しくお願い致します


 外国人監督の次世代継承方程式に続く)

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