ハラボジの履歴書

祖父が日本に渡って来なければならなかった物語を記憶に基づき
在日100年が過ぎようとしているいま書き留めておく。

北九州市長への手紙

2007年07月17日 | Weblog
 「52歳男性生活保護を打ち切られ餓死。市長はどう思う」

 「おにぎり食べたい」。日記の最後にそう書き残し、北九州市の1人の男性が亡くなった。餓死である。

昨年末から生活保護を受けていたが、市に働くようにせまられて辞退届けを出し、打ち切りとなった。

本日、貴所に電話で事の真実を確かめたが、本人が自発的に出したというが、実際この男性の病状などは確認しておらず、死人に口なしである。

市長は立候補されるとき言う言葉がある。
市民の暮らし、命、人権を守るといった事を、一度は口にされたと思いますがこの男性の死についてどのような感想をお持ちかお聞かせください。

私は神戸の長田という場所に住んでおりますが、阪神大震災で被害の大きかったところです。
震災後、地場産業の低迷によって、多くの失業者が今尚多くいて、市内でも有数の生活保護受給者がいますが、このたびのような貴市の対応がなされたなら、数百の餓死者と、数百のホームレスの人達が出るでしょう。

結果、貴市は追跡調査もせず、世論の批判が高まったがゆえ、5月に第三者調査機関を設けたのですが、市民の命をもっと重視するよう議論してください。

地方財政が厳しいのはどこの自治体も同じですが、市民の最低の暮らしすら守れない行政など存在する意味はないと思います。
このたびのこと、格差の広がる日本社会のおぞましい未来の先鞭的な対応との感想を強くいだきます。
市民があっての行政である認識を再度確認してください。

災害列島に生きる構え

2007年07月17日 | Weblog
 又も新潟で大きな地震が発生し被害が出た。
3月には能登半島地震そいて3年前の中越地震。山古志は全村避難し未だ仮設住宅での生活が続く最中でこれから復興への道を歩んでいる矢先でもあり、柏崎市は隣接するところでもあり、同様に激しく揺れたという。

こうした地震の災害を聞くたびに、12年前の阪神大震災を身で持って体験した当時が瞬時によみがえる。
一瞬の揺れが人の日常を奪い大きく変えてしまう。

自然の営みからすれば、人間の存在は砂粒すらもない。
しかし、地震とは別に温暖化による、異常気象は人間が作ってしまった環境であるが、結果操作する事が出来ない。

人間の持った欲望の結末を今我々が享受する、いわば天につばを吐いた結果という事になるが、未来を生きる子供達につけをまわすわけにもいかない。

知恵を結集し身近な環境への問題に取り組むことが今要求される人間の生き方ではないか。