今日の女王サマ

映画、本、音楽、お出かけ、思ったことなどズラズラ書き連ねています。

藤沢周平の世界展

2005年10月25日 | オフ
朝は肌寒いけど、昼間はまだまだ汗ばむほどに暑くなる時がありますね。カラリと晴れた午後、京王線芦花公園駅から歩いて5分ほどのところにある「世田谷文学館」へ行ってきました。


渋谷へ出て、井の頭線で明大前まで。そのあと京王線に乗り換えたのですが、立ったまま本を読んでいたら、ひと駅がずいぶん長い(顔を伏せていたから駅が次々通り過ぎるのに気付かなかった)。着いた駅は調布でした(汗)。アッという間に調布まで来られてしまうんですねぇ。意外に近い。


『藤沢周平の世界展』は直筆原稿や、最近映画化された「蝉しぐれ」関連の展示がありまして、見終ったときには1時間半が経過していました。見応えあったなぁ。亡くなってまだ10年経っていません。もっと早く知っていれば、ご本人にどこかでお目にかかるチャンスもあったかもしれない。

 文学館の横には錦鯉の泳ぐ池が。 ←手前から1本ずつ「世」「田」「谷」「文」「学」「館」と入っています。

帰りはまた渋谷まで出て、表参道から千代田線に乗り換え、綾瀬までずっと座って本を読むことができました。今読んでいるのはリリー・フランキーの『東京タワー(オカンとボクと、時々、オトン)』です。

最初はユーモアたっぷりに書かれていた自分とオカンの生活。大人になってからのリリーさん(リリーさんと言っても女性ではありません。九州男児です)の母親に対する気持ちが切なくて、何度もジーンとしています。そろそろ終盤なんですが、もう途中から本を閉じてしまいました。感動する小説は世の中にたくさんありますが、実話に勝てるものはありません。この後の数ページは油断できない・・・そんな予感がします。