今日の女王サマ

映画、本、音楽、お出かけ、思ったことなどズラズラ書き連ねています。

さまよう刃

2006年03月05日 | 映画&本&音楽&TV
東野圭吾、2004年発行の小説です。

この『さまよう刃』を読んで、すぐに思い出したのが綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人です。この事件の犯人は未成年だったので、主犯格を除いてわずかな刑期で出所し、2004年にこの中の一人がまた、知人を恐喝・監禁した・・・というものです。

『さまよう刃』の主人公は高校生の娘を持つ長峰。花火を見に行った帰りに行方不明になった娘は数日後、変わり果てた姿で発見されます。
長峰は謎の人物から知らされた主犯格の少年のアパートへ向かい、犯行を録画したビデオテープを発見し、その中に娘の姿を見つけてしまいます。
覚せい剤を打たれ朦朧とした状態の娘が、やがてクスリのショックで死んでしまう様子まで映っていました。その時、帰ってきた主犯格の少年を発作的にメッタ刺しにして殺したあと、もう1人の少年を追って長野へ向かうのです。

私は鬼畜とも言うべき少年たちに何の同情も持ちませんでした。長峰を応援さえしていました。これは物語の中の刑事たち、同じ境遇の親たちも同じ気持ちなのです。

私刑はいけないと頭では分かっていても、同じ立場に立たされたら、そしてそれが可能なら長峰と同じ行動をとるかもしれない。
警察に捕まっても、どうせ数年で出てきて、再犯でも「少年A」のまま。こんなバカらしい法律で鬼畜は護られているんですねぇ。

綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人の少年Bも、実名報道したのは「週刊新潮」だけ。あとは新聞各紙すべて「元少年」でした。33歳の男に「元少年」もないでしょうに。

長峰に情報を流し続けた男は意外な人物なのですが、これから読む人のために伏せておきます。ちょっと胸が痛い小説の結末も。

『容疑者Xの献身』で直木賞を取った東野圭吾氏ですが、私はこの『さまよう刃』で差し上げても良かったんじゃないかなと思いました。

お題「心の『友』は?」

2006年03月03日 | twitter連携企画
今週のトラバ練習板は「あなたの心の『友』は?」ですか。
こういう時、ペットを飼っている人はそのペットが心の友なんだろうな。
私は『音楽』かな・・・と思ったけど、やっぱりパソコンかな。買って4年になるけどフリーズしたことがない忠実なヤツです。いろいろなソフトを取り込んで、ウィンドウズとは相性が合わないものもあるんですけどね。カワイイです。あまり大切にしてなくてゴメンね。

シムソンズ

2006年03月02日 | 映画&本&音楽&TV

『有頂天ホテル』のあと、およそ1時間置いて、レイトショーの『シムソンズ』に挑戦。3日まではレイトショー2回なんですが、4日から1回になるので、観られるうちに観ておこうと思いまして。

ホタテと遺跡と玉ねぎの街、北海道常呂町(すごい!一発変換で出た!)。町名の由来はアイヌ語の「トー・コロ」(沼のある所)から。この常呂町にアジアで初のカーリング場ができたのは1988年。実はその8年前の1980年1月、カナダ・アルバータ州から姉妹都市交流の一環としてカーリングの元世界チャンピオンが来日し、講演会を開いたのが縁の始まりだそうです。

このたびのトリノ五輪に出場した小野寺・林が、映画のタイトルにもなったシムソンズのオリジナルメンバーです。シムソンズって最初聞いたとき、なんか字足らずって感じがしたんですけど、映画をみて間違ってないことが分かりました。もともと米国のアニメ「シンプソンズ」を、そのまま持ってきた(つもり)らしいのですが、「P」が抜けていたため「シムソンズ」のままになったそうです。

 映画では、カーリングに興味も情熱もなかった女子高生が、憧れのカーリング選手に近づきたいがために始めた・・・となっています。しかし、ホントのシムソンズは平成3年結成。つまり彼女たちが中学生のときですね。

ソルトレーク五輪のとき↓は予選敗退。このときは私もチラッと見て「あ、地味」なんて思ってました。


映画は、元気な主人公ひとりに引っぱられる他の3人という図式ですが、そのうち徐々に観客も一緒に引き込まれて行きます。コーチ役で本業漁師の大泉洋は期待通りのいい味。バラエティでは何度か観ましたが、こういう“役が付いてる”のを観るのは初めてでした。

 チームのユニフォームも可愛い。

「2007年世界女子カーリング選手権大会」の開催に向けて強化を図る青森市の要請を受け、小野寺・林が拠点を青森に移したためシムソンズは解散しました。トリノ五輪も「チーム青森」から日本代表として出ていましたね。だから、本当の目標は「'07年世界女子」なんですよ。日本人は飽きっぽいけど、来年はまた注目されちゃうかもしれません。

北海道常呂町は2006年3月5日、北見市と合併し「北見市常呂町」になるそうです。ここにも合併の波が・・・。


THE有頂天ホテル

2006年03月01日 | 映画&本&音楽&TV
・有頂天ホテルではありません。THE WOW-CHOTEN HOTELなので・有頂天ホテルでいいのです。

火曜日が20時上がりで4時間ほどしか寝ていないけど水曜日を逃すわけには行きません。観たい映画も溜まってるし・・・。でも今日3月1日は映画ファンサービスデーでもあった!その意味で混雑期を過ぎた『THE有頂天ホテル』はいい選択だったかも。

 カーリングの映画『シムソンズ』も観るつもりだったので、新宿まで行きました。仕事は15時まで。映画は16時20分から始まりました。

『THE有頂天ホテル』は三谷幸喜脚本・監督作品。主な登場人物は25人(!)、このうち半分は主役級の人です。そのほかにも三谷作品『みんなのいえ』に夫婦役で出ていた、田中直樹(ココリコ)と八木亜希子(元フジTVアナウンサー)がホテルに食事に来ていたりして、正に三谷ファミリーの映画です。

限られた場所と時間に様々な人を登場させる“グランドホテル形式”。大晦日のホテル・アヴァンティのカウントダウンまでの2時間に右往左往する人間模様がドタバタで続いて行く・・・。

セリフまわしが舞台を見ているようでちょっと気になったかな。爆笑は(私は)なし。クスリと笑わせてもらいました。寝不足の私を眠らさなかっただけでもたいしたもんだ!