敦賀半島の菅浜集落には須可麻神社があるが、祭神スカマユラドミヒメ(菅竃由良度美姫)はアメノヒボコの子孫とか。更に神功皇后の祖母に当たるとか、となっていた。
そこから三方五湖方面に向かう。
国道27号線は三方五湖の手前で大きく左に曲がり南下していく。三方石観音の看板で左に折れる。登って行くと弘法大師が一夜で造ったという石の観音像があるらしい。
その途中に御方(みかた)神社がある。『神祇志料』『大日本史』では祭神は天日槍命となっているらしいが、本当のところ不明である。
三方石観音への道を逸れ階段を上ると御方神社だ。みかた神社と読む。三方五胡の「みかた」だ。
二つ拝み所があるが、どっちが何を祀っているのか。
舞若道には敦賀JCTから大飯高浜ICまで20を超えるトンネルがある。小浜西から大飯高浜まで6個ものトンネルがあるのだが、そのうちの一つを父子トンネルという。「ちちし」と読むのである。このトンネルの近くに父子という集落がある。そこに静志神社がある。由緒等は見当たらなかったが、父子も静志も出石(いずし)の転であり、本来の祭神はアメノヒボコということである。
大きなスダジイがある。
境内の樹木の合間から高速道路が見える。
トンネルが多いので高速で走っているとずいぶん山の中を走っているような気がするのだが、神社の前から少しだが海が見える。
ヒボコ伝承はここからまた海に行き、丹後半島を回り但馬の出石へ行くのだろうか。
高浜町にも気比神社がある。
静志神社から北へ、27号線に出て西進し、高浜の中心部を抜けて、高浜原発のある音海へ向かう道を行くが、途中で左にそれ、トンネルをくぐって神野という集落へ向かう。内海湾を見下ろしつつ下へ降りる。
気比といえば敦賀と思っていたが、豊岡市の円山川の河口付近にも気比があった。敦賀にある氣比神宮と同様に、
伊奢沙別命(大気比日子命・五十狹沙別命)を主祭神とし神功皇后を配祀する神社、とあった。ここの気比神社も同じであろうか。
気比神社というのはかなりたくさんあちこちにあるようだ。総元締めは気比神宮だ。
この右に行くと高浜原発と関連施設で工事用車両が出入りする