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丸紅、資産売却を加速 次期中計で年1600億円超を検討

2024-12-12 22:04:21 | 商社・小売り・スーパー、食料・飲料全般、ビジネス・水・酒・穀物メジャー


丸紅は成長の加速へ高収益事業を選別し、資産の入れ替えを進める(古谷孝之最高財務責任者=CFO)

 

丸紅は資産売却を加速する。2026年3月期から始まる次の中期経営計画期間に、少なくとも年1600億円規模の資産売却による資金回収を検討する。

25年3月期までの3年間の平均(一部大型案件除く)より3割増える。成長の加速に向け、高収益事業を選別する。資産の入れ替えで投資資金を確保する。

 

丸紅の古谷孝之最高財務責任者(CFO)は日本経済新聞の取材に応じ、次期中計での資産売却について「少なくとも今年度の見込みである1600億円程度は毎年やっていくことを検討している」と語った。

 

 


25年3月期まで3年間の現中計における資金配分のうち、キャッシュインは営業キャッシュフロー(CF)から運転資本の増減要因を除いた「基礎営業CF」で約1兆7100億円、資産売却で約6800億円の見込み。

一方のキャッシュアウトは成長投資などが1兆3600億円、株主還元が5600億円、その他は負債返済や内部留保などだ。

 

現中計での資産売却は米穀物集荷・販売大手ガビロンの売却(約3300億円)が、およそ半分を占めた。

この売却で得た現金は債務の返済に使った。投資や株主還元などの実質的な原資となったのは残りの約3500億円で、一部の大型案件を除くと年平均で1200億円程度だった。

資産売却の規模を引き上げる背景にあるのが成長投資の強化と、資本効率の維持・向上だ。次期中計の自己資本利益率(ROE)は、現中計の目標で25年3月期の見込み値でもある15%をベースに目標水準を検討する。

 

丸紅のROEは24年3月期までの3年平均で20%と、5大商社のなかで最も高い。それでもなお収益性の向上にこだわるのは、投資家が求める最低限のリターンである株主資本コストの高さがある。

日経バリューサーチによると、過去5年の株価変動から算出した株主資本コストは10.4%。他の大手商社(7〜9%台)を上回る。20年3月期にガビロンで巨額の減損損失を計上したことなどが影響しているとみられる。

 

基礎営業CFは現中計と劣らない規模での創出を目指しつつ、積極的な資産売却で投資の原資を確保する。

投資先は丸紅が優位性を持つと認識する食料や農業資材、機械や輸送機、リースなどの分野を見据える。資源分野も「既存事業の拡張はやる」(古谷CFO)という。

 

売却候補は投下資本利益率(ROIC)と成長性という2つの要素から選別する。利益は安定しているものの、ROICが相対的に低いIPP(独立系発電事業)などが売却候補となる可能性がある。

市場では「単に投資を拡大させるという方針だけでなく、本当に収益性が高い案件を見定めた上で投資ができるかどうかを注視している」(大和証券の永野雅幸シニアアナリスト)との声が出る。

 

 

次期中計では株主還元の拡大も視野に入れる。古谷CFOは総還元性向について「引き上げを検討している」と語る。

25年3月期は42%と、現中計の総還元性向の目安(30〜35%程度)を上回る見込みだ。市場では、次期中計で目安の40%以上への引き上げが意識されている。

 

財務レバレッジはほぼ同水準になりそう。

有利子負債から現預金を引いた純有利子負債ベースの負債資本倍率(ネットDEレシオ)は「25年3月末時点の予想である0.6〜0.7倍をベースに置いてやっていく」(古谷CFO)。

 

世界景気の悪化などで営業CFが想定を大きく下回るなどの不測の事態に備え、財務面の余裕を残しておく狙いがある。

古谷CFOは「業績の変動を抑え、サステナビリティーなど非財務の取り組みにも注力し株主資本コストを下げる」とも説明する。

 

丸紅の予想PER(株価収益率)は8倍程度。伊藤忠商事(約13倍)、三菱商事(約11倍)などに比べて低い。

野村証券の成田康浩マネージング・ディレクターは「外部環境が悪化する局面でも他社に比べて業績の耐性があると示せれば、バリュエーションはさらに上がる余地がある」と指摘する。

(森国司)

 

 

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Xマスケーキ、手作りは昨年よりお得 イチゴの価格下落

2024-12-11 21:23:09 | 商社・小売り・スーパー、食料・飲料全般、ビジネス・水・酒・穀物メジャー

今年の手作りクリスマスケーキは昨年より安くできそうだ。

イチゴや卵、生クリームなど、ケーキに使う主な材料の値段を2024年12月と23年12月時点で比較したところ、およそ半分の品目で下がり、ケーキ1個分の合計額もわずかに23年を下回った。

 

店頭のケーキは値上がり傾向なだけに、今年のクリスマスは自宅でケーキづくりを楽しんでみてはいかがだろうか。

 

 

費用算出の前提になる材料の分量は、製粉大手がホームページで公開しているショートケーキ(直径18センチメートル)のレシピを参照した。

主な材料は薄力粉(100グラム)、卵(3個)、砂糖(135グラム)、牛乳(10cc)、バター(15グラム)、生クリーム(300cc)、デコレーション用のイチゴ(15個程度)。香料のバニラエッセンスは今回は含まない。

 

これらの材料の12月上旬時点の店頭平均単価を、全国のスーパーなどの販売データを集めた日経POS(販売時点情報管理)で検索し、各品目12月上旬に最も売れた商品をピックアップした。

POSで調べることができない生鮮品のイチゴは都内のスーパーから価格を聞き取った。各品目、使う分量に応じて費用を算出した。

 

その結果、材料費の合計は1339円(税抜き)となり、同様の方法で調べた23年12月と比べて7円(0.5%)安かった。

 


イチゴはケーキ材料費の約半分を占める

 

材料費のおよそ半分を占めるイチゴ(1パック、15個程度)の価格が2.1%下落したことが大きい。昨年高かった青果市場の卸値は、今年はやや下落し店頭価格に波及している。

秋まで高い気温が長引き主力の栃木県産や九州産などの生育が遅れるなどの影響があったが、徐々に気温が下がり、12月上旬時点の出荷はおおむね順調だ。

 

福岡産など一部では出荷が遅れる可能性があるものの、大田市場(東京・大田)の青果卸は「産地で雨など天候不順が続かなければ、クリスマスにかけて価格は平年並みで推移する」とみる。

鶏卵も4.7%下がった。22年に国内で鳥インフルエンザの感染が拡大したため供給不足となり、その影響で23年は高値で推移していた。24年は供給が回復したことで価格は落ち着いている。

 

一方、値上がりが目立つのは砂糖で、13.1%上がった。国内の製糖会社が調達する原料粗糖の国際価格が産地のインドやタイの天候不順を背景に高騰。円安や輸送費の上昇も製糖会社にとって重荷で、国内の上白糖などの取引価格を押し上げている。

バターと生クリームも上がった。酪農家が販売する生乳の価格は23年から据え置きだったが、包装資材などの生産コストや、都市部の店舗などへの運送費の上昇が店頭価格に波及した。牛乳はほぼ横ばいだった。

 

材料価格はやや下落しているものの、物流費や人件費などの上昇を背景に、今年も百貨店やケーキ専門店、コンビニなどが販売するクリスマスケーキの値上げが目立つ。

何かと出費が多い年末の懐具合が気になる人も多いだろう。今年はちょっぴりお得な手作りケーキでクリスマスを祝うのもよいかもしれない。

(杉山麻衣子、筒井恒、杵渕純平、鈴木茉央)

 

 

 
 
 

 


ボーナス増でもケーキ節約 年末商戦、小サイズでお得感

2024-12-11 21:09:05 | 商社・小売り・スーパー、食料・飲料全般、ビジネス・水・酒・穀物メジャー


JR名古屋高島屋は直径10センチメートルの小さなケーキを用意しお得感を打ち出す

 


クリスマスケーキやお歳暮など年末商戦が本格化している。今年は中部で盛んな製造業を中心に賃上げが相次ぎ、冬のボーナスも高水準だ。

それでも食品などの値上げの影響で節約志向は変わらない。百貨店などは小さなケーキで単価を抑えるほか、特別感のある商品でお得感を訴求し年末商戦を乗り切ろうとしている。

 

JR名古屋高島屋(名古屋市)では多様な種類のクリスマスケーキが並ぶ。サンタクロースの砂糖菓子が付いた生クリームとイチゴのホールケーキを選んだ50代男性は「小学校3年生の子どもがケーキを選んだ。

単身赴任で名古屋に来ているが、クリスマスは家族で過ごせるので楽しみ」と目を細めた。

 

原材料の高騰で同社が扱うクリスマスケーキは平均単価で約6000円と前年比で約1割値上げし過去最高となった。そのため、今年はサイズを小さくしたケーキを前年比で約4割増やした。

人気菓子店、パティスリーエス(名古屋市)の「苺のリースタルト2024」は直径約10センチメートルのケーキで3456円。食べ切りやすいサイズで手に取りやすくした。

 

ケーキの装飾をシンプルにし価格を抑えるといった商品もある。人気菓子店、ケーニヒスクローネ(神戸市)の「スイートクリスマス」は風船など装飾が付いて5400円だったが、今年は装飾をシンプルにし価格を約3割下げた。

今年の消費動向についてJR名古屋高島屋の担当者は「おせちなどハレの日の商品は好調だが、クリスマスケーキは値上げが大きく売り上げが振るわない。値上げにシビアになっている一面がある」とみる。

 


名古屋マリオットアソシアホテルは、「ドクターイエロー」のクリスマスケーキを数量限定で販売した

 

ケーキでも特別感のある商品には財布のひもも緩むようだ。

名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市)では、2025年1月に引退する予定の東海道・山陽新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」がデザインされたクリスマスケーキ(1万円)を60台限定で販売し、約2時間で完売したという。

 

担当者は「従来の想定よりとても早く完売した。鉄道ファンや子どもがいる家族に人気なのではないか」と話す。

70周年を迎えた名鉄百貨店(名古屋市)は名古屋鉄道グループの高級ホテル「ホテルインディゴ犬山有楽苑」(愛知県犬山市)のパウンドケーキ(5000円)を初めて準備。愛知で作られた地域の商品を届けたいと考える地元客が多く好調だという。

 


名古屋三越はお歳暮に温かい食品を取りそろえ「温活」を前面に打ち出す

 

値上げは食品にとどまらず、暖房など光熱費の高騰も大きい。そのため、体を温める「温活」を前面に打ち出す店もある。

名古屋三越(名古屋市)は鍋やスープのほか、ジンジャーシロップや温めて食べる焼き菓子などのお歳暮を用意する。

 

賃上げの一方で値上げも止まらず、消費者の将来に対する不安は払拭できていないようだ。

帝国データバンクの調査によると、予定されている食品の値上げが25年1〜4月累計で約4000品目に上る。

 

一方で、三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、全国の24年冬のボーナスは前年比3%増で、中部に多い製造業では同2%増となる見込み。愛知県では10月から最低賃金が50円引き上げられるなど、賃上げの機運も高まっている。

ただ、名目賃金から物価変動の影響を除いた10月の実質賃金は前年同月比で横ばいだった。21〜23年の実質賃金の水準は低下しており、個人消費は低調が続く。

 

名鉄百貨店の担当者は「近年では福袋も内容がわかるようにして売り出している。消費者は本当に欲しい物ならお金を惜しまない傾向にある」と説明する。消費の二極化を捉えた工夫が年末商戦の勝敗を左右する。

(竜田菜美子)

 

 

 
 
 
日経記事2024.12.11より引用
 
 
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三菱商事、フィンランドでのアルミ製錬事業化へ調査

2024-12-10 19:25:28 | 商社・小売り・スーパー、食料・飲料全般、ビジネス・水・酒・穀物メジャー


フィンランドに開設する製錬所は再生可能エネルギーなどを電源に使う低炭素型を想定する

三菱商事は4日、英豪資源大手リオティントなどと組み、フィンランドでアルミニウムの製錬所をつくる事業に向け調査を始めると発表した。

再生可能エネルギーなどを電源に使う低炭素型を想定する。アルミは鉄に比べて軽いのが利点で、欧州で自動車や航空機、太陽光発電パネル、送電線など向けの需要が伸びるとみている。

 

フィンランド中部のコッカラで、中間原料のアルミナを製錬して地金をつくる生産拠点を建設する計画で、アルミの地金をさらに加工する工程も備える見通し。

事業化に向けた調査を経て、2026〜27年に最終的な投資を決定し、29年ごろの生産開始をめざす。年間生産能力は50万トンを想定する。

 

三菱商事とリオティント、フィンランド国営電力会社のフォータム、同国の公的基金ファンド、スウェーデンの投資ファンドが共同で出資する方針。想定する出資比率や投資額は明らかにしていない。

リオティントが最新鋭のアルミ製錬技術を提供するほか、フォータムが再生エネ由来の電力を供給する見通しだ。三菱商事は現在アルミの売買事業を手がけているほか、他の製錬所に出資参画したこともあり、蓄えた知見を生かして事業を支援する。

 

 


ファミマのおせち、もつ鍋やカニも 消費の二極化対応

2024-12-03 22:33:08 | 商社・小売り・スーパー、食料・飲料全般、ビジネス・水・酒・穀物メジャー


カニなどをセットにした「欲望おせち」は2万1060円で販売する(3日、東京都港区)

 

ファミリーマートは2025年正月向けのおせち商品として31品を販売する。

おせちとカニをセットにした高価格帯の商品から、税別で1万円を下回る価格の商品までそろえた。節約とこだわりという消費の二極化が鮮明になるなか、価格帯の幅を広げた。前年並みの販売数を目指す。

 

店舗と専用サイトで12月20日まで予約を受け付ける。25年の年末年始は、最大で9連休となる見通し。ファミマは「人が集まりおせち商品の需要が高まる」(担当者)とみる。

おせちに鍋や高級食材を追加し、満足感を高める。「欲望おせち」(2万1060円)は日本料理店が監修したおせちを三段重に詰め込み、ズワイガニ400グラムか宮崎牛350グラムをつけることができる。「背徳おせち」(1万6740円)はおせち商品とめんたいこを豊富に使ったもつ鍋を組み合わせた。

 

節約志向に対応し、価格が税別で1万円を切る商品も用意する。

「八百彦本店 おせち一段重(和風)」(店舗受け取りの場合1万778円)は前年の同等商品(同1万800円)と比べ価格を抑えた。

 

3日開いた説明会で、ファミマ商品本部の掛谷守如氏は「原材料高騰の影響が大きいが、顧客の価格感度を考えて、(価格が)3万円を超さないようにした。

節約志向と高級志向の両方に対応できるように工夫した」と説明した。

 

 

 
 
 
 
日経記事2024.12.03より引用