Renaissancejapan

哲学と宗教、財閥、国際政治、金融、科学技術、心霊現象など幅広いジャンルについて投稿しています

AI半導体メーカーが躍進、2024年の半導体売上高ランキング (日経2025.2.12)

2025-02-12 19:39:23 | エレクトロニクス・自動車・通信・半導体・電子部品・素材産業

米Gartner(ガートナー)は、2024年の半導体売上高ランキング(暫定値)を2025年2月3日(現地時間)に発表した。1位は韓国Samsung Electronics(サムスン電子)で、2年ぶりに返り咲いた。

2位は米Intel(インテル)である。同社は2023年に3年ぶりに1位になったが、1年でポジションをSamsungに明け渡した。

 

 
 
 

2024年の世界半導体市場のけん引役はAI(人工知能)と言って間違いないだろう。実際、今回ランクを上げたのは、AI半導体の代表格であるGPU(Graphics Processing Unit)とHBM(High Bandwidth Memory) DRAMの売り上げが好調な半導体メーカーだ。

例えば、生成AIの学習用GPUで独り勝ちの米NVIDIA(エヌビディア)は2023年の5位から今回3位へ上昇した。HBM DRAMで好調の韓国SK hynix(SKハイニックス)と米Micron Technology(マイクロンテクノロジー)もそれぞれ、6位から4位へ、12位から6位へと順位を上げた。

 

図 2024年/2023年における半導体メーカーの売上高ランキング

2024年/2023年における半導体メーカーの売上高ランキング 売上高の単位は10億米ドル(出所:Gartner 2025年2月)
 
 
 

AI半導体がランキングの変化に大きな影響を与えたことは確かだが、それだけでは、HBM DRAMが必ずしも好調とは言えないSamsungが1位だったり、GPUで出遅れたIntelが2位だったりすることを説明できない。

その理由は、AI半導体の代表格のGPUとHBM DRAMは、AIの一部であるニューラルネットワーク処理を担うだけで、AIアプリケーションの処理にはマイクロプロセッサー(MPU)や既存のDRAMが必要だからである。

 

成長率で言えば、AI半導体が勝るものの、売上高で言えばMPUや既存のDRAMの方が大きい。

 

 Gartnerによれば半導体需要が最も大きなアプリケーションは2024年もスマートフォンであり、これはNANDフラッシュメモリーの売上高が大きいことを意味している。

Gartnerによれば、スマートフォンに次いで2024年に2番目に半導体需要の大きなアプリケーションはデータセンターである。生成AIの学習処理がデータセンターでの半導体需要を旺盛にした。2023年のデータセンター向けの半導体売上高は648億米ドル(約9兆8500億円:1米ドル=152円で換算、以下同)だったが、2024年には1120億米ドル(約17兆240億円)へと急増した。

 

 

 

日経記事2025.2.12より引用

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。