好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

Eメール:未来→過去。

2013-09-27 | 物語全般
『未来からのホットライン』(by J・P・ホーガン)、読了。

『シュタインズゲート』関連で知った作品。
未来から過去へ、限られた文字数のメールを送れるコンピュータが発明されたというSF。

過去を変える行為をしたらどうなるの?
歴史の再構築って具体的にどうなるの?
過去を変えた瞬間、自分の意識はどうなるの?
タイムパラドックスを作ろうとしたらどうなるの?
(物語で)歴史が変わっても極端には変わらないのは何故?

……と言った素朴な疑問に、この本は全て答えを出している。
ただし、大量の科学専門用語を理解できればの話だが。
(私は少ししか分からなかった)

この作品では都合4回、大きな歴史改変が行われる。
最初の改変こそ主人公のわがままとも言えるが、恋愛沙汰は一大事ってのも理解できる。
第二以降の改変は、もう本当に、世界規模の大事件。
地球消滅、あるいは人類絶滅の危機を回避するため、過去への送信ボタンは押される。

で、そうやって歴史改変される度に、
主人公の想い人との関係が少しずつ違っていくのが、素敵なアクセントになっている。

ラストは綺麗なハッピーエンド。
願うは、どうかこれ以上、歴史改変しなきゃいけない事件が起こりませんように。
何もかも「無かった事」にされるのは、やっぱり寂しいからね。

いずれ、同じ作者の『星を継ぐもの』も読まないと……と覚書。

それでは。また次回。

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