JR西日本主催 ちょこっと関西 歴史たび
世界遺産「元興寺」の様々な特別企画のひとつ
古地図ウォーク「怨霊伝説」というイベントに参加して来ました
ならまちの歴史スポットや ”怨霊 ”にまつわる伝承が残るスポットを
元興寺文化財研究所の研究員さんと共に古地図を見ながら巡るという企画です。
まずはJR京終駅に集合
元興寺文化財研究所って京終にあったんですね? 知らなかった
研究所の屋上に登って 周辺の説明から
いつもとは違う角度からの若草山。新鮮でした。
建物は 元「テイチクレコード」のビルだったそうで この辺りには市場もあり
肘塚や京終は 奈良の南の玄関口として栄えていたそうです
伊勢街道(上ツ道)・京終の常夜灯
猿沢池の横にも 伊勢燈籠があるので この道を北上して行けば猿沢池に繋がってるんですね
研究所の中の展示(こんな普通のボンドみたいなの使ってるの?)
椚(くぬぎ)神社
空海が杖を突き立てた所から育った木という言い伝え(現在の木は3代目だとか)
肘塚伝承地
藤原広嗣の怨霊により体をバラバラに 飛ばされた肘が落ちたのが、ここ肘塚の云われだとか
玄昉さんは体をバラバラにされて尚 奈良の町を守っておられると云う伝説
落ちた地を結ぶと奈良の町を守る結界になっているとか
この後行く「頭塔」は頭が落ちた場所と伝えられているそうです
崇道(すどう)天皇社
桓武天皇の実の弟 早良(さわら)親王の事
無実の罪で淡路へ流される事に 無実を訴える為に絶食し、亡くなった
後に祟りを恐れて亡くなった後に天皇の位を追号された
この後行く「井上神社」も無実の罪で亡くなった井上内親王を祀っている
井上内親王の子・他戸(おさべ)親王らが亡くなったので 桓武天皇は立太子した
桓武天皇はたくさんの人の怨霊に悩まされていたんですね
井上(いのえ・いがみ)神社
聖武天皇の第一皇女 11歳で伊勢の斎王として赴任(未婚の内親王の中から選ばれる)
弟の安積(あさか)親王が亡くなった事(暗殺?)により任が解かれるまでの17年間、世間と隔絶した生活を送った
ちなみに安積親王のお墓は和束の茶畑のてっぺん★
青春時代を神様に使える仕事に費やし、後年やっと女の幸せ・母の幸せを手に入れたのに
夫の白壁王がまさかの天皇(光仁天皇)に
(藤原の陰謀で長屋王が死に追いやられ、権力争いとは無縁のはずの白壁王に王位の順番が回ってきた)
息子の他戸親王と共に、無実の罪で幽閉され死去(毒殺説)
御霊神社
怨霊とされる強い力を借りて祈りをささげる信仰(毒を持って毒を制す)
頭塔
伝説では 玄昉の頭が落ちた地とされているが、
実際のところは東大寺の僧・実忠が国家安泰を祈って築いた土塔の跡であるらしい
高台に位置するので景色が良くて気持ち良いです
「栗の木」真夏の様な暑さでしたが こういうのを見ると 秋はもう そこまで来てるんだなと思いますね
ならまちの不審ケ辻子(ふしんがづし)を通り元興寺へ
不審ケ辻子は元興寺の僧侶に退治されそうになった鬼が逃げ て姿を消した場所
逃げた鬼が隠れた場所は鬼隠山(きおんざん)と呼ばれ、現在の 奈良ホテル周辺です
元興寺で解散 元興寺には奈良時代の瓦が現役で使われています
いつもは下から見上げるだけの瓦ですが、9/17まで足場が組まれていて近くで見せていただけます
一日数回 大人500円(元興寺拝観料が別途必要)
問い合わせは、奈良市観光センター TEL 0742(22)3900