姉に誘ってもらって、国立文楽劇場へ文楽を見にいきました
以前、三浦しおんさんの 若手太夫を主人公にした「仏果を得ず」と」いう小説を読んでから
文楽って面白そうと思い、出来れば一度 見てみたいと思っていた
最近も文楽の事についての情報番組が放送され、どんな楽しみ方をすれば良いか?
等が分かってくると、ますます興味が湧いてきていたところだった
今月は「六代・豊竹呂太夫襲名披露公演」で、私達は午前の部
「菅原伝授手習鑑」という演目を見た
人形浄瑠璃は 今で言う「ワイドショー」のようなものとTVで言っていた
巷で噂になってる事件の真相を人形芝居でわかり易く説明しているんだとか
だから、女がらみのスキャンダルや、極悪非道な殺人が題材の物も多く
この「菅原伝授手習鑑」も 「上司の失脚の責任は自分にあり」と切腹したり、
上司の子供の身代わりに自分の子の首を差し出したり、何とも 恐ろしい題材です
途中、六代の襲名口上がありました
口上って、本人がご挨拶するもんだと思っていたら
本人さんは ずっと頭下げたままで 何もしゃべらず。それをいいことに、
周りの人が「同期の〇〇です。彼は普段、こんなやあんなで・・・」と
今の若い子風に言うと、ちょっとディスる感じで「彼をよろしく!」みたいな・・・
「仏果を得ず」を読む前だったら、途中で退屈していたかも知れないけど
舞台裏の事も考えながら見る文楽は「文楽」以上に楽しめました
公演が始まる前に1階の資料展示室で、文楽についてのお勉強も出来ます
(撮影可の所だけ撮らせていただきました)
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文ちゃんと
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楽ちゃんがお出迎え
普通は3人(主づかい・左づかい・足づかい)で操る人形ですが
1人で操る、その他大勢の役の人形を「つめ人形」と言うそうです