今日は まちに待った遺跡発掘体験の日
事前説明会で教えていただいた事を実践する日です
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大安寺の南大門の南、六条大路であろう側溝部分です
今回の調査で六条大路の有無を確認するとともに、六条大路があるとすれば
《資財帳》に記載されている大安寺の規模が十五町である為、
大安寺の範囲を明らかにしていく 手がかりになるという事です
また、出土した物から時期を調べる事もできます
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「ガリ」と呼ばれる道具で 遺構の検出をする為に 土の表面を削るようにします
そうすると、明らかに土の色の違う所が出てきます
今回の場合、古代からある土は黄色い綺麗な色をしています
その時代の人々が生活していた土はグレーの汚い(と言っていいのか?)色です
グレーの土を掘り進めて行くと、「遺物」(いぶつ)瓦など が出て来るというわけです
削った土は手箕(てみ)と呼ばれる オレンジのトレーに乗せて運び出します
私の任されたエリアからは、残念ながら 何も出て来ませんでしたが
素人目で見ても これが溝だ! と確認できる溝が現れました
今回は体験なので午前中の わずかな時間だけでしたが、本当に良い経験ができました
作業の後には、他の方が掘っていた部分の解説もあり
黄色い土の層を挟んで 溝が二つ
これは ここに壁があって、壁の屋根瓦から流れる雨水を流す溝であろう
この幅から瓦屋根の大きさなども推測できると云う事だそうです
出土した瓦の破片を見せていただきましたが、表面に、布を押し当てた様な型がついていました
台風対策として、シートをかけ 土嚢で抑えて 本日の作業は終了
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面白いです はまりそうで
また体験の機会があれば、参加したいです ありがとうございました
《10/29 追記》
今回の発掘調査の現地説明会が開かれるようです
平成28年10月29日(土曜日)午前10時から12時まで(小雨決行)
大安寺 塔跡でも「古都祝奈良」のアート作品の展示あります
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ここに寝っころがって見上げると
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こんな感じ
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