昨年のクリスマス以来、半年ぶりに福岡に行ってきました。
この半年間パソコン買い換えの貯金してたからね・・・
少し時間に余裕をもって出ようと思って乗ったバスが、
かなりのギリギリになってしまったりもしましたが
なんとか予約した高速バスで天神着。
まずは半年ぶりのタワーレコードで、bounceを受け取った後
弓木トイ「みんなおもちゃになりたいのさ」購入。
GUIROはまだありませんでした。残念。
IMSに移動し、アルティアムで
『「ロボット」誕生100年記念 チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台』を見に。
チャペックは一連の「ダーシェンカ」関連しか読んでなかったのですが
兄のヨゼフが絵やデザインを、弟のカレルが文を書く、という兄弟の関係性や
時代に翻弄された人生を知るとともに、やっぱりダーシェンカは写真も絵もかわいいなぁ、と思ったり。
そしてこの後見に行くもの的に「RUR」についても勉強しないとなぁ、と。
お昼を食べにキャナルシティへ移動。
「シャザム!」公開時にイベントやっていたらしいので
シェーキーズに行きたい気分になってまして、入ったら「X-MEN」のイベントやってるみたいでしたが
インスタやツイッターフォローしてたら何かもらえる系だったのでスルーして
ひたすらにピザを貪り食い。
その後キャナルシティ内のハムリーズ(イギリス生まれのおもちゃ屋)を覗いたり
異常にエヴァ推しでオフィシャルショップまでできてるのでなんでかなと思ったら
カラーとKADOKAWA等が出資して教育プロジェクトやってるのね、ということを知ったり、
IMSでもそうだったけれど、山笠の山車を町のあちこちで組み立てているのを観察したり、
櫛田神社にお参りしたり。
そして大濠公園へと移動し、蒸し暑い日差しの下、久しぶりに福岡市美術館へ。
今回の目的「富野由悠季の世界」に行ってまいりました。
3歳で「ガンダム」に触れ、成長とともにいろいろな富野作品に触れたり触れなかったりした
(大学時代にテレビ埼玉でいろいろ再放送してくれていたのにはお世話になりました)
自分としても、「どういう風にあの作品たちは作られてきたのだろう?」という興味があり
今回見に行ってきたわけでございます。
富野由悠季、という監督を作り上げてきたもの。
父の戦時中の与圧服研究、宇宙への興味、絵を描き、映画を撮り、
学生自治に関わり、映画業界を志すもすでに斜陽となって
唯一採用活動を行っていた虫プロダクションに入り、
制作管理から半年で演出家になり、一旦CM界に行くも戻ってきて
フリーの演出家としてあちこちで絵コンテを描きまくり、
「海のトリトン」で初監督となり・・・という歴史。
「ライディーン」「ザンボット3」「ガンダム」「イデオン」という「富野作品」の基本ラインを作った作品。
「ダイターン3」「ザブングル」「キングゲイナー」というユーモアを意識した作品。
「ダンバイン」のバイストン・ウェル、「エルガイム」のペンタゴナ・ワールドという
異世界を作り上げ、舞台とした作品たち。
「Zガンダム」「ZZ」「逆襲のシャア」「F91」「V」、そして「ブレンパワード」という
作り続けられていったガンダムの続編と、「家族」に焦点を当てた作品への移行。
「∀ガンダム」「リング・オブ・ガンダム」、最新作の「Gのレコンギスタ」という
(他監督作品を含めた)ガンダムの全否定/全肯定から始まった「地に足のついた」作品たち。
時折時間軸を前後しながらも、ほぼ年代とテーマ毎にまとまった展示は
企画書、絵コンテ、実際の映像など「いかに作品が完成していくか?」を楽しめるものであり
いずれも親の顔より見たような名場面たち。(∀の最終回ラスト6分とかな・・・)
特に企画書はじっくり読み込むとなると半日潰れるレベルだと思います。
(展示全体、わりと流しても3時間くらいは見てましたね・・・)
あと個人的には湖川初期デザイン案と永野案のビルバインの違いが面白かったかな。
(個人的にはTV版の実際のデザインも「これはこれで好き」です。スパロボでお世話になったしな)
そしてやはり今の作品に近づいていくにつれ資料は充実していくんだな・・・と
当たり前のことを実感したりもいたしました。
コンテ千本切り時代の仕事ももっと紹介してほしかったかもなぁ。
富野展のあとは、こちらも改装後初の常設展示へ。
改装前とは展示スタイルも大きく変わり、よりテーマを押し出して見やすくなったかな、と。
富野展がハイカロリーだったので流し見になってしまいましたが、いずれ日を改めて見に来なくては。
大濠公園から博多駅に行き、タピオカに並んで写真を撮って飲んだり、
家族に土産を買ったり、夕飯を食べたりしてるうちに帰りのバスの時間に。
今回は古本屋巡りもアメトイショップにも行かなかったなぁ。
次は秋の九州国立博物館での三国志展で福岡行きだな。