リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

武満徹バースデー・コンサート

2010-10-11 | music
10月8日、東京オペラシティにて「武満徹80歳バースデー・コンサート」を聴いた。
10月8日は、武満の誕生日で、今年が生誕80年の年にあたる。
96年に65歳で亡くなっており、生前は存在をまったく知らなかった。
聴くようになったのは、ほんの4~5年前からだ。武満については以前にも書いたことがある。

オリヴァー・ナッセン指揮、ピーター・ゼルキン*ピアノ、武満との深い交流があったという指揮者演奏者が参加する演奏会ということもあり、生で武満の音楽世界に触れる格好の機会となった。
演奏された曲目は、

ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品 op.6(1928年版)
ナッセン:ヤンダー城への道 op.21a~ファンタジーオペラ『ヒグレッティ・ピグレッティ・ポップ!』によるオーケストラのためのポプリ
武満 徹:リヴァラン *
武満 徹:アステリズム *
ドビュッシー:聖セバスティアンの殉教 ─ 交響的断章



オーケストラを生で聴くというのも、ほとんど初めてに近いことだったが、音が立体的に立ち上がってくる迫力がある。
特に武満の楽曲「アステリズム」には、すべての楽器を大音量で共鳴させるパートがあり、これは生ではないと味わえないと思った、この演奏会のハイライトだった。
音の響きも非常によい、ホールなんじゃないか。シロウトのにわかな感想だが。二階席の一番後ろの席だったが、遠さを感じなかった。
このコンサートホールは、タケミツ メモリアルと名づけられているのだった。

これから繰り返し武満が残した楽曲を聞き返すことだろう。
「ノーベンバー・ステップス」「ア・ストリング・アラウンド・オータム」など、秋に関する曲名が多いし、何度聴いてもよくわからないという思いが残るからだ。

10月8日は、自分の誕生日でもあったのだった。
武満のような巨星には遠く及ばないが、自分のなんとか精進していきたい。

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