リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

ボブ・ディランのクリスマス・アルバム

2009-12-26 | music
bob dylan「christmas in the heart」聴く。

今年4月にブルース色の強いアルバム「together through life」を発表したボブ・ディラン。
まさか年内にもう一枚新譜を発表するとは思わなかった。
しかも、それがクリスマス・アルバムだとは。

“フォークの神様”と呼ばれることもあるディランの歌詞は、文学的かつ難解なことで有名だ。ノーベル文学賞の候補に挙がっていたともいわれている。
ようするに、ストイックで思索者然とした世間的な印象がある。
それがまさかのクリスマス・アルバム……。
期待と不安が大きく膨らんだ。

聴いてみると、これが意外なことに良い。
まさかディランのアルバムで鈴の音やコーラスを聴くとは思わなかったが、妙にハマる。
ここ何作かで、アメリカン・ルーツ・ミュージックをさかのぼって取り上げてきた感じなので、ゴスペルに基づいた楽曲をカバーするというのは、必然的な流れなのかも知れない。

シリアスなイメージのディランだが、時に予想外のユーモアを見せることは、ファンならよく知っていることだ。
このアルバムは、そんなディランがファンを驚かせるために用意した、クリスマス・プレゼントなのかもしれない。

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