怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

まっすぐにしたい。

2009年01月21日 | 義母
うちの絨毯は部屋の床面全体を敷き詰めるタイプと、部分的に置く小さいものがある。
で、その小さいサイズのものなのだが、斜めに敷いてある。





上の2枚の写真は同じ絨毯を別の方向から撮影したものだ。
人が歩く部分を想定して斜めにしたのだろうか。
そうした実利を優先して敷いたとは思えない。
なんて言ったって「見た目」が第一の義母だから。

では、義母はこの斜めが美しい、と感じてこうしているのかしら。
ふ~む

絨毯がドイツで広く一般に普及したのはここ半世紀ほどくらいのようだ。
街のお金持ちは別として、田舎の人々は高価なウールやシルクの絨毯を手に入れる余裕はなかったそうな。

写真に納まっている製品、絨毯を買ったことない私の目にも上質であることがわかる。
この家の経済力から、数十万円は無理だけど数万円の品だったらOK、数千円の品は安っぽすぎて、義母の目に入らないだろう。

さて、これらの絨毯。
水洗いすることは一切なし、なのである。
噴霧式薬剤を使っての洗浄も禁止されている。
義母が言うには
「繊維の油分が失われ、光沢がなくなる」
からだそう。
そういうわけで、ばばっちいことこの上ないのだ。
これらの絨毯、すでに2,30年は使っているだろう。

夫などは、絨毯はバイ菌の巣窟としか考えていなく、その上に物を落とそうものなら念入りに洗っている。
わたしたちの住まいを持ったら、絨毯はなし、だ。
わたしも、手入れが面倒だから、欲しくない。
ここに来るまで、全く知らなかったのだが、絨毯に掃除機をかけるときは繊維の方向に向かって吸い込み口を動かすのだそう。
絨毯に繊維の方向があったなんて、知らなかった。実家の安い絨毯、そんなもの、ない。
掃除機かけ作業、面倒なのだ。
ぐいぐい上下左右に動かすほうが簡単~
で、私が掃除をし始めてから、確実に絨毯は痛んでいるはず~おほほぉ~

また、自室の絨毯はすでに食べ物のシミだらけ~
丸洗い、したいよぉぉ~

さて、話し外れたが、この斜め置き。


これをみて、どれくらいの人々が「美しい」と感じるのかよく知らない。

義母の独特のセンスか
義母は絨毯を買えるような豊かな家に育っていないから、少なくとも彼女の家の伝統的なやり方ではない。
では、義母がみたインテリア雑誌、家具店、友人・知人宅の絨毯がこうなのだろうか?
行動範囲が狭い私、ドイツあるいはヨーロッパ人がどんなインテリア感覚を持っているか言い切れない。


このテーブルセンター(テーブルではないが)の置きかたを見ると、もしかして、斜め置きは一般的なものなのかもしれない。


私としてはなんとなく落ち着かない。
まっすぐにしたくなる。