怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

久しぶりの練習

2010年12月29日 | ここの品々
ふとしたきっかけでバイオリンを弾かなくてはならなくなった。


古いケースに入った古い品。
ドイツ人一家の子供達が練習している楽器だ。
3人きょうだいで、一番上はフルサイズ、真ん中の子はチェロに変えてしまい、一番下は二分の一の大きさのバイオリンを練習している。
「一番下の子があと数ヶ月でこの四分の三の楽器になるから、それまで、りすさん、弾いておいてください。弾き込んでおくと、音色が良くなるから」
って理由で。

私のバイオリンのブランク期間は約20年。
すでに弦を押さえる左指はふにゃふにゃ、弓を弦と直角に置くことさえ怪しい。
それでも少々苦労しながらこの古い子供用楽器を鳴らしてみると・・・
え~。凄いな、きれいな音がする。
これって、楽器がいいから?それとも気候のせい?
この家族が子供用の楽器に何十万円も支払えるとは思えないので、並みのレベルの普通の製品だろう。
日本の湿度の高いなかでバイオリンを弾くのは所詮無理があるのかも、と考えてしまった。


自分の楽器はここに移住する前に処分してしまった。
もう、二度と弾くまい、って思ったものだ。
あらゆる楽器とはおさらばだ~ってね。

何の因果か、また弾かなくてはならないことに。
これも運命だと思って、ちょっとだけ、彼らに協力することにした。


手も身体も小さい私にはこの子供用サイズがぴったりである。
さあ「きらきらぼし」から始めるか!