里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

フジ(マメ科)

2006年05月06日 | 花 木
久し振りに近くの天神山に登った。
新緑の若葉が繁る広葉樹の下を気持ち良く登って行くと、お天気が良いのにパラ
パラ雨の音がする…と思いきや、何と猛烈にたくさん孵化した毛虫がウンチを落
としている音だった。 中には糸を出してぶら下がっているのも沢山いる。
いささか気味が悪く小枝で払いながら登ったが、山はフジの花が満開で綺麗だ
った。
ヤマフジ(花)ヤマフジ(蔓)

所でこのフジの花、ヤマフジとノダフジの2種類があり次のような差があるのだそうだ。

種 類蔓の巻き方花穂の長さ花の咲き方葉の厚み
ヤマフジ右巻き ノダフジより短い穂の全体が同時に咲く厚い
ノダフジ左巻き 長く垂れ下がる基部から先へ徐々に咲く薄い

この中で一番分かり難いのが蔓の巻き方だ。
今迄植物学の世界では、
向かって左から右に向かって巻き上がって行く巻き方を“左巻き”と呼んでいたのだが、
最近では動物学、物理学の使い方に合わせ、
その巻き方を“右巻き”と呼ぶように変わって来たのだそうだ。

ややこしい事をしてくれたものだが、写真のような巻き方の物をヤマフジと呼ぶ事に変
わりはないので、時流に合わせて“時計回りのヤマフジ”と覚える事にした。