東西対決、ジュウニヒトエ

アジュガはヨーロッパ原産の花だが、日本へ園芸種として持ち込まれ、別名を西洋キラ
ンソウ、西洋ジュウニヒトエと呼ばれている青い綺麗な花だ。

これに対し、本家のキランソウやジュウニヒトエはご覧の様に今いちパッとしない花が
咲く。

（シソ科）キランソウ	(シソ科)ジュウニヒトエ
(シソ科)アジュガ

おまけに花の名前も悪い。
キランソウは、別名をジゴクノカマノフタと言い、地面に張り付いた根生葉をフタに
見立て、毛の生えた葉とその葉にしがみついて咲く花が陰気な印象を与える事から、
“地獄の釜の蓋”と名付けられたそうだ。
ジュウニヒトエは、花が幾重にも重なって咲き十二単に似ている事から名付けられた
そうだ。
ジゴクノカマノフタは、“地獄の釜に蓋をして病人をこの世に返す”と言う意味もある
そうだが、いずれにしても、地獄の付く名前と言い、洗濯で色あせたような花を華麗な
十二単の名前で呼ばせるなど、どうも印象が良くない。

しかし、いくらアジュガが綺麗だとは言っても、最近この花が自然界へ逃げ出している
そうで、困った事である。