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昨日、ヤマツツジを見に行った帰りに隣町の龍頭の滝へ寄っ
てみた。落差60メートルほどで余り大きな滝ではないが、
何しろ付近の環境が良い。
山野草は豊富だし、野鳥も数多く居て美しい鳴き声を聞かせ
てくれる。
その日も、誰も居ない静かな渓谷をさかのぼって行く途中で
珍しい鳥を発見した。 スズメより少し小型で、腹は白色、
背中は瑠璃色のコルリ(ツグミ科)だ。
オオルリは木の梢で鳴いているのを良く見かけるが、コルリ
は昔小鳥屋さんで見た事があるだけで、自然界で見るのは始
めてであった。
残念ながら巣が傍へあったせいか警戒して鳴きたてるだけ
で、その美しい囀りを聞く事が出来なかったが、その番の
姿を見る事が出来ただけで十分 “感動した”。
所が、帰宅してTVニュースを見てガッカリさせられてしまった。
愛知県の「日本伝統引仮名口銘鶯保存会」と言うややこしい名前の野鳥愛好会が
ウグイスやホオジロの「鳴き合わせ会」開催中に摘発されたと言うのだ。
密猟した野鳥を違法に飼育していた疑いがあるとの事で、ウグイス、ホオジロ、
ノジコなど70羽ほどが押収されたそうだ。
やはり、いくら伝統があるとは言え、小鳥は自然界で「探鳥会」のような形式で
あるがままに楽しむべきで、良い囀りをする鳥を求めて捕獲し続けるのは褒めら
れた事ではない。 山野草にしても然りである。