里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

東城町に咲く花達

2007年09月15日 | 野外講座
今咲いているのはハギやキクの仲間が主役で、その他にもヤマハッカ、アキチョウ
ジ、アカバナ、ツルニンジン、オタカラコウ、アケボノソウ、キバナアキギリ、オオバ
ショウマなど数多くの花達も見かけた。

私が始めて見たのは次の4種類で、中でもツチアケビの変わった姿を特に奇異に感
じた。 このツチアケビ、6~7月に花をつけるそうだが、イケマの花共々是非見
てみたい。
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ツチアケビの実(→全体)イケマの葉と蔓
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ナベナの花(→葉)ミナモトソウの花(→葉)

ツチアケビ(ラン科、ツチアケビ属)
全国で山地の落葉樹林下やササの中に自生している多年草。
葉(葉緑素も)が無い為に栄養分を作る事は出来ないが、太い根とナラタケ菌(腐
った落ち葉などに居る)が共生する事により地中から栄養分を摂る。
茎から幾つも枝分かれし、6~7月頃その先に淡茶色の5弁花が約10個ずつ咲く。
(名前の由来)
土の中から生え、アケビに似た実をつける事から名づけられた。

イケマ(ガガイモ科、カモメヅル属)
全国で山地の林縁や草むら等に自生するつる性の多年草。
7~8月に、小さな花(5弁に見える合弁花)が団子状に沢山集まって咲く。
(名前の由来)
アイヌが、太い根を矢毒や邪鬼払いの儀式に使い“カムイ・ケマ”と呼んだ事から、
“イケマ”と呼ばれるようになったとか。

ナベナ(マツムシソウ科、ナベナ属)
本州以西で山地の林縁や草むらで自生する2年草。
茎や葉に刺状の毛があり、触ると非常に痛い。
8~10月に、茎の上部で枝分かれした先に一つずつ球形の集合花(桃色で筒型の
小花の集まり)をつける。
(名前の由来)
若葉を鍋で茹でて食べた事から“鍋菜”と名づけられた言う説がある。

ミナモトソウ(バラ科、キジムシロ属)
全国で山地の谷沿いに自生する多年草。 花期は8~9月。
(名前の由来)
水源に近い場所に自生している事から、“ミツモトソウ=水元草”又は“ミナモトソウ=源草”と名づけられた。