里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

クロカンパークの植物、ツツジ類

2006年05月22日 | 花 木
公園内には2種類のツツジが咲いていた。
一つはレンゲツツジ、もう一つはミツバツツジのような感じがしたが始めて見る種類な
ので花の名前は分からなかった。
しかし、どちらの種類も県南部の物より相当赤みが強く、鮮やかであった。

(上段がクロカンパークのツツジ、下段が県南部のツツジ)
レンゲツツジ
ミツバツツジ?
レンゲツツジ
コバノミツバツツジ


クロカンパークの植物、スミレの女王「サクラスミレ」

2006年05月22日 | 山野草
クロカンパークには、広島県で絶滅危惧種に指定されている物が多く、例えばサクラ
ソウもそうだが、このサクラスミレも指定されているそうだ。

(スミレ科)
 サクラスミレ
 花 期 :5~6月
 花の特徴:直径が2.5cm前後で
       野生スミレの中で最大。
       色は淡紅紫色。
       花びらの先がサクラの様に
       切れ込んでいる。


名前の由来は、花びらの先がサクラの様に切れ込んでいるからだそうだが、残念ながら
どの花も花弁が後ろに反り返っていて、その特徴のある画像をゲットする事が出来な
かった。
花の大きさが野生スミレの中で最も大きく、その為に“スミレの女王”と呼ばれているそうだ。

クロカンパークの植物、スズラン(ユリ科)

2006年05月21日 | 山野草
クロカンパークの気候は北海道に近いので、中国地方では珍しい植物が多く、しかも
種類が豊富なのだそうだ。
中でも最大の売りは“スズランの群生”で、西日本最大規模であり北海道より規模が
大きく、例年6月中旬には林内が白一色となり、良い香りが立ち込めるのだそうだ。
スズランの群生ホテルのスズラン

名前の由来は、花の形を鈴に見立てて“鈴蘭”と名付けられたそうで、
別名の“キミカゲソウ、君影草”は、花が葉の陰で隠れるように咲くからと言う説や
花を“愛する人の影”に見立てて名付けられたと言う説があるそうだ。

サクラソウ(サクラソウ科)自生地(道後山高原クロカンパーク)

2006年05月21日 | 山野草
朝日新聞のローカル面にサクラソウ自生地の紹介記事が載っていたので早速行って見た。
場所は、広島県北東部の道後山高原クロスカントリー公園であるが、

 南の猫山(画像、1195m)と
 北の道後山(1269m)に挟まれたなだらかな
 高原に、クロカンコース、陸上競技場、
 体育館等の設備が設けられた総面積58ha
 もの広さの公園で、
 隣接してホテルや温泉まで用意されており、
 至れり尽くせりであった。

お目当てのサクラソウは、この公園の山側の緩やかな斜面の一角に昔から自生していたそうで、現在数箇所の群生が見られるとの事だったが、残念ながら少し時期が遅かったので花数がイマイチであった。
しかし、サクラソウの自生しているのを見るのは初めてであり、しかも水の流れている傍に育っているのを確認できた事は大きな収穫であった。
群生地の環境 自生サクラソウ
自生サクラソウ 我が家のサクラソウ




新1年生?、ヒメハギ、フデリンドウ

2006年05月20日 | 山野草
日当たりの良い山裾に、10cmにも満たない小さな花が咲いていた。
まるでピカピカの1年生の様にチビで可愛い花たちだが、観賞する為には地面に
顔をくっつけて逆立ちしなければ見えない程だ。

(ヒメハギ科)
 ヒメハギ
 花期:4~7月
 草丈:10~15cm




ヒメハギの名前の由来は、マメ科のハギ類に似ていて、しかも小形で可愛い事か
ら“姫萩”と名付けられたそうだ。


(リンドウ科)
 フデリンドウ
 花期:4~5月
 草丈:5~10cm




フデリンドウの名前の由来は、蕾の形を筆の先に見立てて“筆竜胆”と名付けら
れたそうだ。

虫えい(チュウエイ)

2006年05月20日 | 動 物
山道を歩いていると、傍らのアベマキに大きさが4~5cmもある、いかにも美
味しそうな実がなっていた。
昔、子供の頃にいかにも美味しそうなので少し齧って、酸っぱい思いをした事を
思い出し、思わず生唾を飲み込んだ。

その後、これが“チュウエイ”と呼ばれる物で、アベマキに蜂の一種が産卵し、
寄生した為にその部分が異常発育してコブ状(俗に言う虫コブ)になった物であ
る事を知ったが、幸いな事に当時は味見の為に少し齧っただけだったので、中に
居る蜂の幼虫を食べずに済んだが、下手をしたら蛆虫みたいな奴を食べていたか
もしれない!

蜂以外にも、アブラムシ、双翅類などの昆虫が色々な植物に寄生して、固有の虫
嬰を作るそうだが、果物に間違えてくれぐれも口にしないようにご用心あれ!

NHK山野草講座「イボタロウムシ」

2006年05月18日 | 動 物
今迄雨で2回パスしたが、今日も小雨。
しかし、3ヶ月ぶりなので半ば意地になって参加した所、つわものは居るものだ。
マイクロバス2台に満員の総勢40名もの物好きが居た。 天もこれを見て呆れた
のか、気にならない程度の霧雨になってしまった。

所が良かったのはここ迄で、予想した通り山野草は端境期で殆ど無く、花らしい花
と言えば姫ウツギだけであった。

収穫と言えば、イボタノキ(水蝋の木)の樹皮に寄生する、体長2~3mmのイボタ
蝋虫(別名イボタ蝋カイガラムシ)。
雄の幼虫は白色の蝋物質を分泌するので、これを精製して障子や襖のすべりを良く
したり、家具の艶出しや漢方薬(イボ取り、強壮、止血、利尿)としても使うのだ
そうで、イボタノキの由来も“イボトリノキ”が訛って“イボタノキ”となったと言う説もあ
るそうだ。

そう言えば、先日建具屋さんが、「どうぞ使って下さい」と言って置いて行った白
い四角な蝋がこれだったのだ!
いささか遅きに失したが、 「正体見たり、イボタロウムシ!」…だ。


無情の雨、ベニバナヤマシャクヤク(ボタン科)

2006年05月17日 | 庭の山野草
昨日から連日の雨で、半開き状態だったベニバナヤマシャクヤクの花が無情の雨の為に
案の定散ってしまった。
今年は遂に満開の花を見る事が出来ず、来年までお預けになってしまい残念だ。

このベニバナヤマシャクヤクは、広島県では絶滅危惧種に指定されており、普通のヤマ
シャクヤク(白花)より少し大型で、花期も1ヶ月程遅い。
花色も、白花に近いかすかな紅色から濃紅色まで色々あるらしい。
私の家にある物は、少し白の覆輪が入っている分だけ赤味が欠ける感じがするが、専門
店の話ではもっと真っ赤な物があるそうだ。




竹 炭

2006年05月16日 | その他
「春は3日とお天気が続かない」と言うが正しくその通りで、5月の連休以来雨の降る日
が多い。
余りにも鬱陶しいので、今日は雨上がりの午後ウツギを見にでかけたが、山中で珍しい
物を見つけた。 炭焼きをやっているのだ。

早速尋ねてみた所、「竹を焼き竹炭と竹酢を生産して売っている」との事だ。
竹炭の需要はともかく、竹酢は花や野菜の栽培に利用されており、これを撒布しておくと
害虫がつかず、植物の肥料にもなるので結構売れるのだそうだ。
最近、山はすっかり竹に占領されているので「ドンドン焼いてください」とお願いして
おいた。
炭焼き(ユキノシタ科)姫ウツギ