里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

摩訶不思議ハートマーク!

2007年09月20日 | 園芸種
相変わらず咲いては実をつけているフウセンカズラ。
長さ3cm程の大きさの風船が淡い黄土色に変わったので中の種を取り出してみた。

すると Rohman さんの話通り、何とハートマーク入りの黒い種が3粒出て来た!
直径が6mm程の黒い球形の種に、くっきりとハートマークがついている。
何故このような模様をつけるのか摩訶不思議だ!
フウセンカズラの実(長さ3cm)フウセンカズラの種(直径6mm)



東城町に咲く花達

2007年09月15日 | 野外講座
今咲いているのはハギやキクの仲間が主役で、その他にもヤマハッカ、アキチョウ
ジ、アカバナ、ツルニンジン、オタカラコウ、アケボノソウ、キバナアキギリ、オオバ
ショウマなど数多くの花達も見かけた。

私が始めて見たのは次の4種類で、中でもツチアケビの変わった姿を特に奇異に感
じた。 このツチアケビ、6~7月に花をつけるそうだが、イケマの花共々是非見
てみたい。
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ツチアケビの実(→全体)イケマの葉と蔓
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ナベナの花(→葉)ミナモトソウの花(→葉)

ツチアケビ(ラン科、ツチアケビ属)
全国で山地の落葉樹林下やササの中に自生している多年草。
葉(葉緑素も)が無い為に栄養分を作る事は出来ないが、太い根とナラタケ菌(腐
った落ち葉などに居る)が共生する事により地中から栄養分を摂る。
茎から幾つも枝分かれし、6~7月頃その先に淡茶色の5弁花が約10個ずつ咲く。
(名前の由来)
土の中から生え、アケビに似た実をつける事から名づけられた。

イケマ(ガガイモ科、カモメヅル属)
全国で山地の林縁や草むら等に自生するつる性の多年草。
7~8月に、小さな花(5弁に見える合弁花)が団子状に沢山集まって咲く。
(名前の由来)
アイヌが、太い根を矢毒や邪鬼払いの儀式に使い“カムイ・ケマ”と呼んだ事から、
“イケマ”と呼ばれるようになったとか。

ナベナ(マツムシソウ科、ナベナ属)
本州以西で山地の林縁や草むらで自生する2年草。
茎や葉に刺状の毛があり、触ると非常に痛い。
8~10月に、茎の上部で枝分かれした先に一つずつ球形の集合花(桃色で筒型の
小花の集まり)をつける。
(名前の由来)
若葉を鍋で茹でて食べた事から“鍋菜”と名づけられた言う説がある。

ミナモトソウ(バラ科、キジムシロ属)
全国で山地の谷沿いに自生する多年草。 花期は8~9月。
(名前の由来)
水源に近い場所に自生している事から、“ミツモトソウ=水元草”又は“ミナモトソウ=源草”と名づけられた。


ジャンボ雨蛙?

2007年09月14日 | 動 物
東城町での山野草野外講座で、緑色で大きさが数センチを超えるカエルを見つけた。
アマガエルに似ているがずっと大きいので、講師に尋ねてみたら
「モリアオガエルです」 と言う返事が返って来た。

昨年、ササユリ山の近くの池の傍で、樹上に産み付けてあった卵を見つけて以来気
になっていたが、ようやくお目にかかる事が出来た。
しかし、こんなに大きなカエルだとは思わなかった。 まるでジャンボ雨蛙だ!
モリアオガエルモリアオガエルの産卵(昨年 6/27 撮影)


(モリアオガエルとニホンアマガエルの大きさ比較、単位:mm)

名   称
モリアオガエル59~8242~60
ニホンアマガエル26~4522~39




アズマレイジンソウ(キンポウゲ科、トリカブト属)

2007年09月13日 | 野外講座
今日は久し振りに野外講座に参加した。
何しろ、6月と7月は雨が降ったのでズル休み、8月は休講で4ヶ月ぶりだ。
 
今回の目玉は、関東~中部地方でしか見る事が出来ないアズマレイジンソウが、東
城町で咲いていると言うのでそれが楽しみで参加したのだが、何と幸運にもたった
1株だけ咲いていた。
ヤマトリカブトより少し地味でその上やや盛りが過ぎていたものの、始めて見る事
が出来てラッキーだった。

しかし、たった1株だけとはいかにも寂しい。 盗掘などで絶えてしまうのではな
いかと思うと余計に愛おしく感じた。
クリッククリック
アズマレイジンソウの花(→拡大)トリカブトの花(→拡大)
アズマレイジンソウの根生葉トリカブトの葉

アズマレイジンソウ(キンポウゲ科、トリカブト属)
関東~中部地方の主として日本海側で、山地の林内や林縁に自生する多年草。 
直立又は蔓性で草丈は80~100cm。  花期は8月~10月。 
根元から出ている葉には長い柄があり、一見してゲンノショウコに似ているが、茎
に付く葉は小さく、葉柄は短い。 
トリカブトに似た形で長さが2.5~3cmの淡紅紫色の花が総状につき、下から順に
咲く。
(名前の由来)
花の形が雅楽を奏でる伶人の冠に似ている事から、“アズマレイジンソウ=東伶人
草”と名づけられた。


プッツン 父ちゃん?

2007年09月12日 | 政 治
内閣改造を終え、これからの施策について所信表明演説をしたばかりの安倍さんが
突然辞任を発表した。

どうもブッシュ親分に約束した、インド洋上での給油を継続できそうに無い事が直
接のきっかけのようだが、小池防衛大臣にしろ安倍首相にしろ、アメリカと約束し
て帰っては辞任する体たらくで、国内外の信用が丸つぶれの無様な話だ。

先日のTV放送で江田憲司衆議院議員が、
「テロ特措法ではアフガニスタン向けにしか給油できない事になっているのに、
 今迄米艦船向けに 38.4 万キロリットル給油した内の33万キロリットル(80
 億円相当)がイラクの作戦に使われた可能性がある」
と指摘していたが、国民の目を盗んで怪しげな事をやって来た政府も、もう国民を
騙し切れなくなったと言う事だろう。

それにつけても、アフガニスタン、イラクと続く6年に及ぶ戦争で、アメリカは
6000億ドル(約69兆円)もの巨費と、4100人もの兵士の犠牲を払っても
事態は益々悪くなるばかりで、
イラクに至っては、6~8月の死者だけでも4600人を超え、国内外の難民は
400万人にも上ると言う悲惨な有様だ。

武力で制圧しようとしても、これほどイラク国民の犠牲が多いようではテロリスト
に対してだけでは無くアメリカに対しても大きな憎しみを持ってしまい、益々泥沼
に陥ってしまう。
我が日本もこれに一役買っているのかと思うと残念でならない。

政府はテロ特措法延長に替え、国会の事後承認を必要としない新法を作ろうと考え
ているようだが、こんな有様では国会のチェックも効かないとなると物騒なものだ。
何としても監視を強めて行くとしよう!


フウセンカズラ

2007年09月08日 | 園芸種
先輩ブロガーの Rohman さんが、
「フウセンカズラの種が熟すと全体が黒くなり、その一部に白いハート型の模様が
 出来る」
と書いておられた。

何時も鉢へ植えっ放しにしていても、翌年は沢山発芽するので特に気にも留め無か
ったが、今年は是非そのハートを見てみたい!
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風 船花(→アップ)

フウセンカズラ(ムクロジ科、フウセンカズラ属)
北米南部が原産のつる性1年草。 花期は夏~秋で、径が1cmに満たない小さな
白い花をつける。
実の形が紙風船 に似て面白いので観賞用に栽培されている。


ハゼラン

2007年09月07日 | 園芸種
友人に貰って植えたのは良いが、毎年種が散って庭中至る所へ生えて困っている。
綺麗な小さい花をつけるのだが、午後3時頃から夕方までしか咲かず気難しい。
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朝9時撮影午後17時撮影(→花)

ハゼラン(スベリヒユ科、ハゼラン属)
熱帯アメリカ原産の帰化植物で、明治初期に園芸用として渡来したが、道路脇など
に野生化している。 花期は夏~秋。
中国やインドでは、根を肺結核に用いると言う。
(名前の由来)
はぜるように咲く花という意味で“ハゼラン=爆蘭”と名づけられた。
別名の“三時草”又は“三時花”は、午後三時頃から夕方迄花が咲いている事から
名づけられた。


ナツエビネ

2007年09月03日 | 山野草
毛無山からの帰りに、総領町の道の駅に寄ってみたらナツエビネを売っていた。
“山採り”と書いてあり、尋ねると「地元の人の出品で山採りです」と言う。

更に「ナツエビネは夏の暑さに弱いと聞いたのですが、どうなんですか?」と尋ね
ると、「ナツ…と名前が付いているくらいなので大丈夫です」と迷答が返って来た。

山採りの植物を買うと言う事は、山盗りを煽る事につながるかも知れないのでいさ
さか気が引けたが、誘惑に勝てずに買ってしまった。
ナツエビネは、落葉樹林下のやや湿った涼しい場所に育つと言う。 せいぜい遮光
して育ててみるとしよう。

ナツエビネ(ラン科、エビネ属)
全国で谷間の湿気のある落葉樹林下に自生する多年草。 花期は7~8月。
普通エビネ類は春に咲くが、ナツエビネは名前通りに夏に淡紅紫色の花をつけ、そ
れが名前の由来になっている。
夏に咲き珍しい上に花が綺麗なので、各地の個体数は減っていると言う。


毛無山に咲く花達

2007年09月02日 | 山野草
今咲いているのは、
ミズヒキ類、ゲンノショウコ、イヨフウロ、カリガネソウ、フシグロセンノウ、
ヤマジノホトトギス、ノブキ、モミジガサ、モミジハグマ、ツルリンドウ、ジンバ
イソウなど。

もう少しするとクサアジサイやトリカブト、キバナアキギリも咲きそうで、オオカ
メノキやガマズミなどの木の実も色づき始めている。
<毛無山に咲く花達
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カリガネソウ(クマツヅラ科、カリガネソウ属)
全国で山地の湿った林内に自生する多年草。 花期は8~9月。
花は合弁花だが先が5裂している。 同属はダンギクのみ。
(名前の由来)
花が飛んでいる雁(カリガネ)に見えるからと言う説や、家紋に似ていると言う説
がある。


看板に偽りあり毛無山!

2007年09月01日 | 
以前から、毛無山と言うからには山頂付近には樹木が無く、さぞ山野草も多いので
はないかと感じていたので、月曜日に登って来た。
(毛無山)



所が暗に相違して、中腹より上は“毛無し”とは言えない鬱蒼としたブナの原生林
で、いささか“看板に偽りあり”の感じがする山であった。

しかし、林道終点の登山口から続く沢沿いや、下山時の沢沿いには花達が豊富で、
しかも頂上(標高1252.7m)からは周辺の1200mを超える山々を一望に見渡す事
が出来る眺望で、折にふれて訪ねてみたい魅力を感じた。

(登山コース、所要時間、通過点)

福田上集会所ー(35分)→林道終点ー(35分)→三の滝ー(30分)→大波峠
ー(40分)→毛無山頂上ー(20分)→兎舞台頭ー(35分)→下山口ー(50分)
→福田上集会所

<“かさべるで”から見た毛無山(別名:福田頭)
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(注意する事)
・最後の民家の前には「熊出没注意」の標識が立っていたが、熊には出会わなかっ
 たものの、沢沿いではマムシやイノシシの子を見かけた。 少なくとも単独行は
 控えた方が良さそうだ。
・最後の民家の小父さんはとっても話好きで、稲の話、イノシシの話など際限が無
 いので、見かけたら直ぐ逃げる事。 私は20分でどうにか逃げ出せた。
・下山口から出発点までの距離が遠く、小一時間もひたすら林道を下るのは大変な
 ので、下山口へ前もって自転車を置いておくか、それとも連れの車を置いておく
 と便利。 健脚の人は下り坂なので楽勝だが…。