雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

それでもボクはやってない

2007-08-12 | 映画
 痴漢冤罪裁判の映画です。

 正直、コワい映画でした。

 世の中の真実は一体、どこにあるのか?と・・・。

 人が人を裁くということに果たしてどれほどの意味があるのか?と・・・。

 とても、難しい問題なのだと思うけれど、現段階の法の在りかたが、こういうものなのだ、ということも納得せざるをえない。

 冤罪。。。被告人からすれば、たまったものではないが、被害者からすれば、早くソイツをなんとかしろ!と、そんな気持ちも、解かる。

 痴漢をしたか、してないか?そもそも状況証拠や被害者の証言などによるところが多くなる犯罪であるため、極めて難しい審理になるのは必然。しかし、「それでもボクはやってない」と言い続け、真実をわかってもらえないもどかしさに打ちひしがれている人々がいるのだ、ということを、決して蔑ろにしてはいけない。

 自分は満員電車に乗ることなど滅多にないので、こういうことはおこらないとは思うが、もし、万が一、痴漢の冤罪をふっかけられたとしたら、日頃の行いなどから『有罪』は確定であろう・・・・少し、自重したほうがよさそうだ。

 それにしても、主演の加瀬亮と母親役のもたいまさこの熱演には涙ぐんでしまった。それと、加瀬亮が自分と同じ齢だというのも、少々驚きであった。

 とにかく、色々な問題意識を想起させてくれる非常に秀逸な作品であった。
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