雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

クリスマスの思い出

2011-12-22 | 思い出
 クリスマスの思い出を記そう。
 
 そう、あれは中学生の時。男女の仲間でクリスマスパーティーなんかを開き、その当時こんな田舎にもちらほら進出してきた宅配ピザでも頼もうぜ、と言って「三十分過ぎたら半額」の惹句に、ウチへ辿り着くための道々のあちこちに、そこらへんにあった工事現場の『通行止め』の看板を置きまくったこと……。
 
 いや、そんなんじゃなくて……。

 そう、あれは初めて本格的に勤めだしたケーキ屋でのクリスマス・イヴ前日。まさに修羅の如くクリスマスケーキを作らされていたこと……。

 いや、そんなんではなくて……。

 青春の四年間、クリスマスは地獄でしかなかったケーキ屋を辞めて、ようやく世間一般的なラヴラヴクリスマスを過ごせると思っていたのに、どっこい肝心の相手がいなくて、世間を呪っていたクリスマス……。

 いや、そんなはずはない。

 今の女房とのクリスマス……さて、なんら思いあたらない。
 あるとしたら、毎年自分が駄々をこねて「クリスマスなんだからチキンとケーキがなきゃ話にならんよ!」と言って女房を呆れさせ、終いには「うちはクリスチャンじゃない!」などと怒られ、泣く泣く華やかなクリスマスを断念せざるを得ないと消沈しているのだが、それでも、毎年、ささやかながらも鶏の唐揚げだとか、ショートケーキなんかを用意しといてくれている。
 
 そんなところか。
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「あけましておめでとう」とかなんかについて

2011-12-15 | 雑記
 そろそろそういう時期なので、年賀状に着手する。しかし今年の日本はなんせ、地震や原発やなんやかやで、「おめでとう」なんて文言を自粛するムードがある、というのを耳にする。
 たしかに、被害に遭われた方々、ならびにその関係者諸氏などにとっては甚だめでたくはなかろう……とは思う。
 わたしにしても、遠からず、妻の叔母が福島浪江町に居を置いていたもので、災害の際の苦役を瑣末ながら身に覚えたものである。
 が、だからといって、それらとの関係、または繋がり、だろうか……いや、良識を持ち出す人には「人間全てに繋がりがある」などとのたまうのであろうが、ぶっちゃけ、「ああ、酷い目にあったものだ」だの「ああ、なにか自分にできることがあればなぁ」などと思ったとしても、何もできない、何もしない人が大半なのではなかろうか。
 いや別に、それを責めるだとか嘲るだとかではない。なんせ未曾有の事態だ。すぐさま動けるほうが稀有なのだ。

 そんな時流の中で年末年始を迎える日本。さて、様々なイベントが繰り広げられる。節電を配慮したクリスマスイルミネーション。豪華セットでバカ騒ぎする歌謡ショー。意味不明なカウントダウン。そして年が明ければこれまた意味不明なお祭りムード。

 自粛。

 いや、自粛なんてする必要はないんだね。一方ではその自粛によって不幸が起こるのだから。ただ、気になるというか、あまりにも偽善過ぎやしねぇか? と思える、そのあまりにも曖昧すぎる世論の自粛。
 今年の凄まじい災害、またはことごとくの事件、それらを想うに「おめでとう」などは心から言えないけれども、そんなの、いつの年だってそうだっただろう。いまさらになって、(それはたしかに計り知れない犠牲であるのだけれども)なにも近隣のものにたいして送る新年の挨拶賀状ごときに、目くじら立てて『自粛』しろ、もないだろうと思う。

 別に、たいがいの人は、いつだって、年が明けたくらいで「めでてぇな」なんて思っちゃいない。でもとりあえずは、気持ちを切り替える感じで、「さぁ、去年はいまいちパッとしなかった一年だったけれども、今年こそは何かめでてぇことがありますように」そんな露払い的な言葉なのだから、とくにあれこれこだわる必要もなく、儀礼的なものですませばいいのではなかろうか? と、ただでさえ面倒臭い年賀状作成をしながら面倒臭い時世に辟易としてしまうのであった。
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冬支度

2011-12-11 | 雑記
そろそろ白いものがちらつきはじめたので(いや、ちん毛の話でなくて)タイヤ交換をせねばな、と重い腰をあげた。すでに恒例となった友人にも声をかけ、友人の車と自分の車、二台を一気に交換した。日中の空は晴れていて気温も穏やかで、絶好のタイヤ交換日和であった。
交換終了後、二人で近所のコーヒー処へ行き、軽く歓談を交わして別れた。
さて、お次は妻の車も交換しなくちゃな、と思うも、二台分を交換し終えコーヒーを飲んでまったりしてしまうと、なんだかもう、面倒臭くなってきて「夕方でいいや」といった心持ちにおおわれ、しばしのんびりとした午後を過ごしていた。
が、夕方になると急に天候は悪化し、とんでもなく激しい雨模様に見舞われてきた。
こりゃ無理だろ……誰もがそう思うような天候となった。だが、今日換えなかったらまた次の休みまで間があるし、その間に雪が降ったりすると、これまた面倒だ。尚且つ、自分の車と友人の車は交換したのに、なんでアタシの車は換えてくれないのか! と妻に怒声を浴びせられるのは目に見えている。

止むを得ん……私は、北陸の空と、融通のきかない妻を罵りながら、雨の中へと飛び込んでいった。
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桃色吐息

2011-12-10 | 雑記
 時節柄なのか、今晩(PM11:50頃)仕事中に飲酒検問に出くわした。
 しかし、ちょっと今日、北陸、東海高速道ののSA、PAで金属製の不審物がいくつか発見されたそうで、一便目の富山配送を終えて高速を走っていた自分は、やたら物々しい雰囲気を目の当たりにしていたので、二便目金沢市内でのこの検問も実のところ、テロ警戒なのであろうと思い、緊張の面持ちで免許証の入った財布に手をかけたのだが、
「お仕事中すんませんけど。飲酒検問なんで、もちろん呑んでないとは思うんだけど、ちょっと『ハー』て、お願いします」
 あ、あぁ、はい……「はーーー」
「はーい、ご苦労さん。仕事何時まで?」
「あぁ、もうちょっとで……」
「あ、そう、ご苦労さんでーす!」

 もちろん、「はーーー」てしたあと、そのまま何気に通過したのだけれども、「ご苦労さん」なのは貴方もですよ、それを伝えたかったんだ。
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夢叶えた友

2011-12-06 | 友人
 彼は「料理人になる」と言って、大学を辞めた。
 それからは、様々な飲食店に於いて修行の日々を経ていた。
 元から、料理の腕前は確かであった。二人でよく、家で呑んでいるときなどは、冷蔵庫にある何気ない食材と些細な調味料だけで、信じられないほど美味い料理をこしらえたりしてくれた。
 そうして、酔いが盛り上がってくると彼は言う。「いずれは自分の店をもちたい」

 ここ数年は、互いの多忙により、なかなか会う機会の得られなかった彼から、久しぶりの連絡が今日あった。
 今月、ついに自分の店をオープンさせるのだ、と。
 それも、なにかの縁か、我が務め先の目と鼻の先に。
 オープン前の、お披露目会に呼ばれたのだけれども、残念ながらその日は仕事であった。しかしながら、近いうち必ず顔を出すよ。

 今まさに、長年の夢叶い、躍動に満ち溢れ出そうとする彼の声を聞いていると、こちらまで元気になってきた。

 電話では、「おめでとう」と言ったのだけれど、本当は、「ありがとう」と伝えたかったのかもしれないな、と、これを書いている今思う。
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後遺症

2011-12-06 | 雑記
 数日前、インフルエンザの予防接種を受けた。そんなもの、今まで一度もうけたことなどないのだけれども、会社サイドの強制力によって(なんせ接種料給料から天引き)受けざるを得ない状況。
 そんなもん、接種しようがしまいが、罹るもんは罹るだろうさ。なんかヘン抗生物質だか化学物質だかを体内に注入するくらいなら、自然な成り行きにまかせたい……そんな思想も河童の屁。
 会社という組織は、なんとも、人権を気遣うふりはするのだけれども、他の圧力がかかれば人権なんぞ蛙の小便。

 はてさて、そんな乗り気のしない予防接種であったのだが、もはやそんな面倒臭い反抗をするような歳でもなく、また達観といえば聞こえは良いが、単なる諦念の領域。決められた時間に受けにいったはいいものの、「接種後当日は飲酒をお控えください」などと言われては、さすがに頭にくる。
 せっかくの休日に、酒を呑むなとは、なんたる無粋か!

「知るか!」

 と、化学の脅威にあてつけるべく、いささか度の過ぎるくらいの晩酌を我が身体にお見舞いしてやった。

 だから、というわけでもないだろうが、いまだに接種された左腕は腫れ、なんぞや、力が入らない……。
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近況

2011-12-04 | 雑記
ちん毛に白いものがお目見えしてきた。
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