【風呂上りの火照った肌に鮮やかな刺青を躍らせた猛々しい男たちが、下穿き一つで集い、日々酒盛りに明け暮れる三村の家。人面獣心の荒くれどもの棲む大家族に育った幼い駿は、ある日、若い衆が女たちを連れ込んでは淫蕩にふける古びた離れの家の一隅に、幽霊がいるのに気づくのだった。湾の見える町に根を下ろす、昭和後期の地方任侠の栄光と没落のなかに、繊細な心の成長を追う、芥川賞作家吉田修一の力作長編】
って、この本、兄キから半ば強引に渡されたんですけど、なんか↑このあらすじ読む限りでは、泥臭い任侠小説かなぁ・・・とか思って敬遠してたんですけど、なんとなくパラパラと読んでたら、これが、まぁ、面白いんだ。ってか、すごい読み易いし。
時代設定とか環境設定は確かに泥臭いんだけど、主人公が『駿』っていう少年だからでしょう、ハッキリ言ってこれはオレの好き系青春小説でした。
その『駿』の小学校一年生のときから、五年生、六年生、中学一年、三年、そして高校二年、中退・・・その時代その時の『駿』を取り囲む人々を繊細な筆致で綴っていきます。最後は弟の『悠太』から見た『駿』になるという、これまたニクい演出で、ホント最後までグングン読み進められました。
かなり気に入ったので、吉田修一氏の他の作品も今後読んでみようと思います。
って、この本、兄キから半ば強引に渡されたんですけど、なんか↑このあらすじ読む限りでは、泥臭い任侠小説かなぁ・・・とか思って敬遠してたんですけど、なんとなくパラパラと読んでたら、これが、まぁ、面白いんだ。ってか、すごい読み易いし。
時代設定とか環境設定は確かに泥臭いんだけど、主人公が『駿』っていう少年だからでしょう、ハッキリ言ってこれはオレの好き系青春小説でした。
その『駿』の小学校一年生のときから、五年生、六年生、中学一年、三年、そして高校二年、中退・・・その時代その時の『駿』を取り囲む人々を繊細な筆致で綴っていきます。最後は弟の『悠太』から見た『駿』になるという、これまたニクい演出で、ホント最後までグングン読み進められました。
かなり気に入ったので、吉田修一氏の他の作品も今後読んでみようと思います。