雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

鬼の跫音/道尾 秀介

2009-02-24 | 小説
 いま最も注目を集める新鋭ミステリ作家・道尾秀介が満を持して送り出す、初の連作短編集!

 これは素直に、よかった!一見するとホラーっぽいな、と思われる不可思議な事象がちゃんと現実対応として帰結されている。なにより、短編独自のキレの良さ、そして短いながらもしっかりと今までの「道尾秀介っぽさ」を醸し出していて、読む手が止まりませんでした。

 話的にはベタな感じのものが多いですが、それを見事に消化させる構成が実に素晴らしい。長編の際も、この作家さんはストーリー云々よりもその類い稀な構成に魅力を感じていたのですが、今回、短編とあって、その短い中でいかに魅力溢れる構成を組めるか?が気になっていたのですが、難なくクリアしてました。

 その最たるものが『よいぎつね』『冬の鬼』だったと私的には思われます。

『よいぎつね』は私的にいちばん好かった話ですね。もうなんか「やられたー」感がゾクゾクと湧き上がってきました。
 そして『冬の鬼』。これはもう、完璧ではないでしょうか?この斬新な構成に、ただただ圧巻されました。

 本の帯に「ミステリと文芸の壁を軽々と越えた」と書かれていますが、『冬の鬼』は、まさにそれ!という感じです。


 期待度120%の道尾秀介氏に、今後も目が離せません☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリムゾンの迷宮/貴志 祐介

2009-02-23 | 小説
 やっぱり、この作家さんはこういうホラーもののほうが性に合っていると思う。

 極限状態に陥ったときの人間の本性、一線を越えてしまったその恐ろしさなどが実に巧い。

 そういや「ゲームブック」って懐かしかったなぁ。子供の頃はよく読んだもんだけど、やっぱ今はないのかな?
 あれって大概、奇抜な行動選んだほうがいいんだよな。でも、そんな調子で最後まで進んでいくと必ずBAD ENDになっちゃう。
 
 なんか、リアルなオレの人生もそんなカンジだ(笑

 いや、笑いごとぢゃないんだけどもな…。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犯罪小説家/雫井 脩介

2009-02-22 | 小説
≪新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は『凍て鶴』に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト〔落花の会〕を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。待居の戸惑いをよそに、さらに彼は、そのサイトに残された謎の解明が映画化のために必要だと言い、待居を自分のペースに引き込もうとしていく。そんな小野川に、待居は不気味さを感じ始め―。全篇に充ちた不穏な空気。好奇心と恐怖が交錯する傑作心理サスペンス。≫

 この作品、他の人たちのレビューを読むとけっこうボロクソに言われてますが、私は面白かったです。前作『ビター・ブラッド』に比べれば遥かに満足できました。

 ただ、やたらと多い会話文やチャット文には途中、辟易とさせられましたが、それでも謎に迫っていく過程、そして謎が明らかになる場面、その後のオチ、などは、所謂「後半ちょっと盛り上がりに乏しい作家」であった雫井脩介から脱した、と思いました。


 それにしても、この話を、今や自作品がバンバン映画化、ドラマ化されている作者が書く、そういうところが、またニクイです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エロはにほへと

2009-02-19 | 雑記
【い】… イキたいが、イケない僕が、ここにいる。

【ろ】… ロリコンと、言われ続けて、早10年。

【は】… はみ出した、キンタマ隠す、うぶな僕。

【に】… 臭うから、そのオマンコに、気をつけて!

【ほ】… 掘られたら、掘り返してやれ、そのケツに。

【へ】… へなへなと、萎れるチンコ、せつなくて。

【と】… とりあえず、続きはノロモン、頼んだぞ!
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

では、調子にのって

2009-02-19 | 雑記

スワッピング。


拘束イラマチオ。


サンドウィッチファック。


メコスジ。


二の腕。





 なんか、カラフルでイイ感じでしょ。

 でも確実に、訪問者減るだろうな……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たしかなこと

2009-02-17 | 雑記
 このブログにおいて、たしかなことは…


「ロリコン」

 とか

「女子高生」

 などのワードがあった日の、


訪問者数

 が


異常に多い

 ということである。


 まったく、ナニを期待してんだか……っていうか、なんか、スマン。


 同じ種類の人間として、ヒジョーに申し訳ないので、


「これぞ女子高生!」

 ってな動画をくっつけときます。

 

 是非是非、お楽しみを……。











 どうでしょう?見ているこっちが気恥ずかしくなっちゃうくらい、ベタな女子高生でしょ?

 私は生脚の眩しさにクラクラきちゃいましたが……何か?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょいな人々/荻原 浩

2009-02-17 | 小説
 どうも、ちょいエロな感じの秀さんです。(めちゃエロとか言うなー!!

 いやそれにしても、荻原さんの本は、ホント間違いなくオモシロい。思わず「クスリ」とか「ニヤリ」とかしてしまうのはもちろん、大爆笑してしまうことも多々あり、カミさんに「なに独りで笑ってんの…気持ち悪っ!」とか言われまくりでした。

 だって、ホントに面白いんだもん、特に『正直メール』が。『犬猫語完全翻訳機』が。
「あぁ、多分こうくるなー」ってのが、いいんだわ。完全に私のツボをとらえてました。(主に下ネタだけど…

 とにかく、荻原作品はまちがいなし!と、自信をもってオススメできますな♪
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポトスライムの舟/津村 記久子

2009-02-17 | 小説
 津村記久子さんの芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』を読んだ。

 ぶっちゃけ、前作の『アレグリアとは仕事はできない』『カソウスキの行方』のほうが断然面白いと思った。

 でもまぁ、面白いだけじゃ芥川賞は獲れない、ということざんすな。

 なにはともあれ、これからもバシバシ書いていく意気込みが伝わりました。受賞後のインタビューで。

 楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE DVD観賞

2009-02-15 | 映画
  

【街の灯】…「名作」としか言いようがない。チャップリンの映画には、人生の全てが詰まっていると思う。


  

【パフューム-ある人殺しの物語-】…こーれは面白かった。終盤予想外の展開、大胆かつ濃厚な「アノ」シーン。ラストでの主人公の運命。文句なしに◎


  

【サイドカーに犬】…長嶋有原作。原作の持ち味が薄れてしまっていた気がするけど、これはこれでよかった、かな?竹内結子はハマり役だった。そして何気にキャストが豪華。




     


「明日が来れば鳥も歌います。勇気を出して!現実を直視しなさい!」
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢の即興曲

2009-02-14 | 雑記
 昨夜、妻の夢に私が登場したらしい。

 そこで私は即興曲を歌っていたらしい。ちなみに私は現実でもときどき即興でオリジナル鼻歌を歌っている。だからだろうが…。



 妻曰く「いつもの(現実の)ときと感じが全然違ってて、すごいイイ曲だった」


 それは、



 リアルでのオレ様の歌は良くない

 ってことですかい?


 妻曰く「どんな曲だったかなぁ…あんまり覚えてないんだ。ちょっと、歌ってみて」




 知らねーよ


 ってか、それってオレの作った曲じゃなくて、オマエの作った曲だろ?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日傘のお兄さん/豊島 ミホ

2009-02-14 | 小説
≪それは突然だった。保育園の頃、毎日遊んでくれた大好きなお兄さんが、中学生になった夏実の前に現れた。「追われているんだ。かくまってくれないか」なんとお兄さんはロリコン男としてネット上でマークされていて!?こうして、夏実とお兄さんのちょっとキケンな逃避行が始まった―。可愛いだけじゃない。女の子のむきだしの想いが胸をしめつける、まぶしく切ない四つの物語。≫

 よく勘違いされるので言っておくが、私はロリコンではない。そりゃ女子高生が好きだけど、また、女子中学生も好きだけど、まれに、可憐な小学生に目を奪われたりもするけれど……うん、もういいや、ロリコンで。いやさ!綺麗なオネェサンも好きだし、しっとりとした熟女も好きなんだ!
「要するに、なんでもいいんだろ?」
 って言われるのもシャクだから、あえてロリコンでいい。そうさ、オレ様はロリコンさっ!

 ……さて、程よくカミングアウトしたところで、豊島ミホさんの初期作品集『日傘のお兄さん』ですが、どうやらコレは単行本と文庫本では大幅な加筆訂正によってかなり異なるものになっているそうで、今回私が読んだのは文庫本のほうで、三つの短編と表題作『日傘の~』中篇が一本の構成。

 まずは最初の短編『あわになる』。これは、これだけは、単行本時そのままの収録だそうで、それも頷けるような名作だった。なんとなく、川口まどかさんの漫画『死と彼女とぼく』を彷彿とさせるお話で、想いがじんわり沁み込む感じ。ホント、豊島ミホという人は、たまにスマッシュ的にとんでもなく素晴らしい短編を書いてしまう人だなぁ、と思った。

 次が表題作『日傘のお兄さん』。まぁ、ロリコンっていっても、けっこうイケメンのお兄さんだし、相手も中三だし、いんじゃね?っていうか、別にそういうお話ではないので…これは映画とかにすればすごくいいだろうなぁ、って感じ。

 で、次が『すこやかだから』。これはまた、生理やなんやがやってきて、乳が膨らみはじめてきた小学六年生の女の子と、東京から転校してきたナイフをお守りにしているセイテキフノウな五年生男子との幼く淡いエロスの物語。読んでると熱くなります、えぇ、色んなトコが。

 最後は『ハローラジオスター』。本当は漫画家を目指していた作者なだけあって、とっても少女マンガテイストに溢れたお話。主人公の前向きさがなんかイイ。


 こんな感じの四つの物語、ロリコンじゃなくても、もちろん楽しめます。ってか、ロリコンはあんまし関係ないんだってば!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は

2009-02-13 | 雑記
ベランダでタバコ吸ってても全然寒くない。

でも、風がものすごくて、ちょっと怖い。(火の用心
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狐火の家/貴志 祐介

2009-02-09 | 小説
『硝子のハンマー』の弁護士「青砥純子」&防犯探偵「榎本 径」コンビが活躍する四つの密室短編集。

 どうなんだろ?なんか、密室になる必然性は前よりはあるような気がするんだけど、どうも密室にこだわりすぎて犯人の意外性や動機などが、いまひとつ弱い気がした。でも、短編ならこんなものか?そして密室じゃなきゃこの二人が出る幕はないものな。

 本格ミステリというより、かなりユーモアに走ってしまっているんだけど、四話目の【犬のみぞ知る Dog knows】がいちばん良かったかな。

 でも、密室にこだわる姿勢はいいよね。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

理由のような理由じゃないような

2009-02-08 | 雑記
 どうして秀さんには子供がいないんですか?





























 「女子高生が好きだから」

 です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE DVD観賞

2009-02-08 | 映画
  

【ブルーベルベット】…この映画、本当は四時間に及ぶ長編にしたかったらしいけど、製作サイドが「やめてくれ」って言って泣く泣く二時間に詰めたそうだけど、それでよかったと思う。きっとそのおかげで後の『ツインピークス』に至ったんだろうな、と。それにしてもデニス・ホッパーがもの凄かった!(笑


  

【モダン・タイムス】…やっぱチャップリンはオモシロい!でも現実問題として、こんな男が職場にいたらかなり鬱陶しいだろうなぁ…と思った。昔はそんなこと思いもしなかったのに、オトナとしての感想だな。うん。


  

【セーラー服と機関銃】…なんか、久しぶりにスカート膝下丈の女子高生を見た。っていうか、80年代初頭のクサいセリフまわしに笑いを通り越してイライラしてしまった。こちらとしては、あんまり『快・感』は得られなかった。



 

 やっぱセーラー服は膝上丈じゃなきゃなっ!


          


  「快・感…」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする