雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

2024-12-05 | 映画


北野武作品の『首』を観た。
ものすごく期待していて、その期待以上のものが観られた幸福感というのは、なかなか得られるものではないが、やっぱり北野武作品は、いつだって得られる。
本能寺の変といえば、幾度となく作品化されていて、どれだけその歴史を捻じ曲げず、納得させる物語に仕上げるかに見どころがあると思うのだけれど、この『首』に関して言わせてもらえば、歴史マニアもうなずけて、尚且つ物語としてとても魅力に溢れている。
なるほど、こういうアプローチでの織田信長以下の人々かぁ、とワクワクさせられる。
時に残虐な描写もその時代を象徴し、時にユーモラスな描写もまたその時代の象徴の様に思えて、リアルを感じる。
あれほどの血生臭さをエンターテインメントにしてしまえるのは、北野武監督唯一人だと思う。
とにかく、面白かった。
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