コエトオトからはじまる

コエトオトが発信する、発見と創造のブログですコエトオトのパフォーマンスをお見逃しなく!

山田太一氏のはなし、再び

2007-08-12 09:50:50 | はしやすめ
先日、ここ【朗読もの】(7月14日付け)でも話題にした
山田太一氏のことばについて知人に話したら
「そりゃあもう、『男たちの旅路』だよ。
 あのドラマを見なきゃ。」
と、スグにでもTSUTAYAへ行けと云わんばかりに
勧められました(笑)。
不勉強な私はその有名なドラマを見ていませんが、
知人いわく、山田氏の云うことばのエッセンスが
ドラマにちりばめられている、と。

氏のドラマや芝居をすべて見ているわけではないので
いい加減なことはいえませんが、
例えば私の大好きだった『ふぞろいの林檎たち』でも
ふつうの家庭に育ち、冴えない自分を家族のせいにしたり
友情と恋を天秤にかけて悩んだり
エリートたちへの羨望と諦めを抱くなど
自分のいる社会に近しいところで藻掻く若者を描いていて
とても共感したことを覚えています。
山田太一氏の脚本は、決して私たちの頭越しに進められることなく
常にやさしくいろんな人間の生き方を見つめていてくれた・・・
そんな気がします。

どうやら『男たちの旅路』を見ないわけにはいかないようです。
いや、みたいです。
どんな人がそこで必死に生きているのかーーー。
こう気になるのが山田作品です。