旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

統計

2020-07-19 09:28:41 | 日記
東京ではコロナ (COVID-19)が増えていて、テレビのコメンテータの未来予測を聞くと、どちらの側に所属されているかを予想できるので面白い。
「幸運の女神の前髪」ではないが、兆候が見えたときに素早く対応する、人の生死がかかっているのでそう願いたいところ。が、今の政権では「お金」が優先だから無理かな。出世のために上の人の顔色をうかがう様な残念な国に生きている。
 全体像の把握のため検査は欠かせないが何かのバリアーがあって検査数が伸びない。そこに何か利権でもあるんだろうかと考えてしまう。

 19世紀のイギリスロンドンでコレラの流行があり、一人の人が地図に患者をプロットし水道が感染源と推定した。まだ細菌が原因とは分かっていない時代に。エイズの本を読むと、まれにしか出ない薬が続いた。これに疑問を持った人が居た事を書いていた。

 40代の頃、仕事で必要になり統計を学んだ。統計には国勢調査のような全数調査と、タバコとガンの関係や内閣支持率の2000件程度調査の様な推計があります。私は推計が面白いと思いました。
当時主な計算は「相関・回帰」という二つの群の関係を見るものと「平均値の差の検定(t検定)」という群間の平均値に差があるかどうかをみるものでした。ある時に、いくつかの数値から「相関・回帰」を計算してほしいと依頼がありました。そこで相関係数と有意検定をして報告しました。ところがどこでどう間違ったかは分からないまま結果を「平均値の差」の有意差検定と間違って結論し大騒ぎになったことがありました。依頼者に検定内容を正確に伝える事と、依頼者と発表者の異なる事があるのでその確認をする大切さを学びました。
 
 ある時子供たちに、ボーリング大会の話をしました。AさんとBさんは平均150点を出すがAさんは安定していて毎回140~160点を出している一方Bさんは100~200点でバラツキがある。会社の職場対抗でグループ優勝をしたい場合、ボーリング場へはAさんかBさんかどちらを連れて行くか?。 
多くの子供たちはAさんを選びました。日本人は安定が好きとか。
 職場対抗ではAさんを連れて行って150も出せば表彰台に近いところにはなる。しかし、ボーリング場の大会では180以上は必要だから、安定しないBさんを連れて行って運を天に任せる。その様な選択をするべきだと思うと話をしました。

 こんなのもあります、血圧の高い人を集め例えば何かのまじない(メリケン粉の錠剤など)をします。一定期間をおいて先ほどの血圧が高かった人たちの血圧を測るとグループの平均値は(人が多いほど確実に)きっと下がっています。では反対に、血圧の低い人に同じ事をすると今度は高くなるかも・・・
足が痛い人を集めて何か(まじない)をすると・・・、何日かしてまじないだけで何人か痛みが消えています。人間には自己治癒力があるらしいのです。
面白いですね。統計を知ると疑い深くなります。
 血圧の高いと悩んでいる人に、脚が痛いと言っている人に、Xを服用したらと勧めて、直る確率はいくらかある、その人はXに効果があると思い、Xを信頼するが直らない人には勧めた人はどの様にするのだろう。


 時間がある若者は統計を学んではどうだろう、発生率が0.01%で「何で私だけが」と思うか、日本中に12,000人も同じ人が居ると思うか。人生が決まるような気がします。今はインターネットで学ぶ場もたくさんあり選択も出来る。
 もう少し若かったら多変量解析など勉強したかった。人工知能・ビッグデータなど興味津々。加齢は諦め上手になるらしい。

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