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新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 ハチとハエ

2019-11-19 20:37:10 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第103弾


11月16日にマンションの廊下で見つけた虫の続きで、ハチとハエです。







綺麗なハチです。たぶん、コマユバチかなと思って翅脈を調べてみました。



2m-cu脈がなくてRs+M脈があるので、コマユバチ科は間違いなさそうです。そこから先が分かりません。



これはいつも見ているクロツヤニセケバエです。





このハチは何だろう。





最後は以前調べたことがあるタマバエ科のCatotricha属だと思うのですが(こちらこちら)、最近、ヒゲナガケバエ科との区別がよく分からなくなりました。それに以前調べた種と比べると、R1脈の位置が違うような気がします。もう一度、きちんと調べてみないといけませんね。

廊下のむし探検 甲虫、蛾、チョウ

2019-11-18 20:23:24 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第102弾


11月16日にマンションの廊下を歩いてみました。まずは甲虫と蛾、チョウから。





最初はオオセンチコガネです。オオセンチコガネとセンチコガネの違いについては以前書いたことがあります。頭盾と前胸背板中央の縦溝で見分けるのでした。





こちらはナナホシテントウ



それにナミテントウ



これはヨモギハムシだと思います。



今年は蛾が少ない感じです。これはムラサキトガリバ



それに、ヤマトシジミもいました。後はハエとハチが残っているのですが、名前調べが難しいものばかり。

家の近くのむし探検 公園の虫

2019-11-17 20:56:21 | 廊下のむし探検
家の近くのむし探検 第63弾


11月15日にいつもの公園に行ってみました。今頃はほとんど虫はいないのですが、木の幹を丹念に探していると意外に見つかります。



これは植栽のツツジの葉上にいた虫です。ナミキノコバエ科のハエです。こんなハエは以前、シワバネキノコバエという名前だと教えていただいたことがあるのですが、「新訂 原色昆虫大図鑑Ⅲ」によるとこの和名はジャワ産に当てるのが適当だということで、現在は和名がなくなっています。それで、Allactoneura sp.ということにしておきます。この辺りの話は以前書いたことがあるので、そちらをご覧ください。





次は桜の幹にいたチャタテです。



これは翅脈の写真です。CuA1で囲まれた後小室にM脈が融合しているので、おそらくチャタテ科は確かでしょう。それで、とりあえず、次の論文のチャタテ科の検索表で調べてみました。

富田康弘、芳賀和夫、「日本産チャタテムシ目の目録と検索表」、菅平研報12、35 (1991) (ここからダウンロードできます)





必要な部分の長さを測っておきました。これらの写真を参考にして検索表で追いかけていくと次のような手順で⑥に到達しました。

①小顎鬚の端節は幅の約2.5倍;触角は比較的短く、せいぜい前翅長の1.5倍まで
②触角は前翅長より短いか、ほぼ等長
③前翅のCu1a脈の基部の長さはCu1a脈の次の区画の長さよりも一般的に長い;♂の腹部末端は硬化したクチクラに覆われない
④縁紋の後縁は刺脈を持たない
⑤前翅は縁紋を除いて斑紋は持たない
 ⑥a 前翅は透明;縁紋は赤褐色で;翅脈は黄褐色;前翅長約4.0mm 
         Psocidus pellucidus
 ⑥b 前翅は淡灰色;縁紋は褐色で、端に斑紋を持つ;翅脈は黄褐色~褐色;前翅長は雄約3.0mm、雌約2.5mm 
         Psocidus takeokanus→Neoblaste tateokanus
 ⑥c 記載が不十分なため検索から省いた種
         Psocidus japonicus

そして、⑥の種の同定のところで行き詰りました。縁紋の色が赤褐色でも、褐色でもなかったからです。

K. Yoshizawa and K. Yoshizawa, "Systematic positions of the species currently placed under the holding genus Psocidus S. L. described by Okamoto (Psocodea:'Psocoptera':Psocidae)", Insecta matsumurana, New series: J. Fac. Agri. Hokkaido Univ., series entomology 64, 23 (2008).(ここからダウンロードできます)

この辺りの種についてはこの論文に載っています。翅脈を見ると、かなり似ています。また、斑紋が縁紋の前縁とCuP脈の端にある点も似ています。この辺りの種だとは思うのですが・・・。





これはいつものイダテンチャタテ



最後はムラクモハマダラミバエだと思います。こんな季節になって何もいないだろうと思うのですが、結構、チャタテはいろいろ見つかりますね。公園に行くのが楽しみになりました。

廊下のむし探検 ハチ、ハエ、甲虫など

2019-11-15 20:13:46 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第101弾


今日の午後、ちょっとだけマンションの廊下を歩いてから、公園にも行ってみました。まずは廊下で見つけた虫から。



これはヒメバチの仲間かな。





この口吻の長いハエは見覚えがあります。クチナガハリバエでヤドリバエ科です。



これはクロバネキノコバエの仲間。



これが問題です。ノミゾウムシの仲間だと思うのですが、「原色日本甲虫図鑑IV」には似た種がのっていません。ネットで調べてみると、ヤドリノミゾウムシとしている種と似ています。この種は図鑑の検索表には載っていたので、採集していたら分かったかもしれません。



これはナミテントウ



それから、ヒメクダマキモドキ



最後はまたヒメバチの仲間かな。死んでいるみたいなので、ピンセットで摘まんで採集しようとしたら、のそのそ動き始めたので採集は中止。捕まえたら亜科くらいまでは分かったかも。

家の近くのむし探検 チャタテ、アリ、ハエトリ

2019-11-14 20:33:17 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第62弾


昨日、家の近くの公園に行ってみました。ぎっくり腰のリハビリにと思って軽い運動に行ったのですが、ついでに虫の写真も撮ってみました。



今頃は桜の幹にいるイダテンチャタテを見るのが楽しみです。これは羽化したばかりのように白い成虫です。







その他にもたくさんいました。



桜の幹にアリが集まっていたので何だろうと思って写してみました。







何かの卵の周りに集まっていたのでした。アリはトビイロシワアリのようです。









最後は植栽のツツジの葉上にいたアオオビハエトリです。この日は虫はこれだけでした。