漕手のやんごとなき日常

~立教大学体育会ボート部の日常を漕手目線で~

3年 藤原拓也

2022-06-06 22:40:00 | 伝えたいこと
こんにちは。気づいたら怪我して4ヶ月が経ってしまって、zoomをしまくってる3年の藤原です。


いきなりですが、みなさんは将来何をやりたい、何に関わりたいと思っていますか?


私は、将来貧困問題に関わって貧困を無くしたいと思ってます。原体験は思い出せないですが、中学くらいから漠然と思っていました。

貧困問題、一言に言ってもたくさんありますよね。子どもの貧困、大人の貧困、居住の貧困、自由が制限されちゃう貧困などさまざまです。たくさんの貧困問題がある中で、私が関わりたいと思っているのは開発途上の国、1日を生きるのがやっとの生活をしていて、生きるために仕事をしているために教育を受けられない。そんな子どもたちの問題に従事したいと思っています。

ここで、絶対的貧困と相対的貧困という言葉はご存知でしょうか?絶対的、相対的と聞いて想像がつくかもしれませんが、

絶対貧困とは、生きる最低基準の生活がやっとできるかできないかの状態。具体的には、きれいな水が飲めない環境にある場合などを表します。

相対的貧困とは、最低基準の生活はできているが、周りと比べて厳しい生活をしている状態。具体的には、大学に行きたいと思っても経済的余裕がなくて大学に通えない。このように、他と比較することで貧困と感じてしまう状態を表します。

私は開発途上国のような絶対的貧困が起きている状態の方が、日本のような相対的貧困が起きている国と比較して大変だと思っていました。

だからこそ、海外の貧困に取り組むべきだと思っていました。

ですが、最近ホームレスの勉強をしたことをきっかけにその考えは改めるべきだと思いました。


ホームレス関連の本を読むと、ホームレスの人たちは健康保険に入ってないが故に、病気をしていても病院に通えない。そんな人も多くいるし、特に真冬の夜を外で過ごすわけですから、その時に死んでしまう人もかなりいるみたいです。

そこで思ったのは、

「日本は相対的貧困と言えるのだろうか。絶対的貧困も存在するのではないか。」

ということです。


今までは、海外の貧困の方が深刻だし、それに取り組むために院留学に行って勉強したいと思っていましたが、ホームレスの勉強をしてから急に身近に感じるようになりました。


ちなみに、どんな人がホームレスになると思いますか?


大学を出ているからホームレスとは無縁そう思っていませんか?

実はそんなことはありません。

一つのエピソードを紹介します。


“大学を卒業後、九大商社に就職。財務部次長まで昇進するが、バブル崩壊による会社の経営不振で給料が下がることが決定。息子と娘の教育費が払えなくなってしまうのを恐れて自主退職し、転職を考えていたが、40代に入っていたこともありうまくいかず、中小企業に転職。だが、2年後にリストラが決定。ローンの返済や、その日暮らしで精一杯になり、家庭崩壊。2006年現在、日比谷公園の周辺を徘徊。”

この例から分かるように、ホームレスの状態に誰でもなり得るということです。


大人は子どもに、ホームレスの人々を見て、

「ああなりたくなかったらあなたも勉強しなさい。」
「ホームレスの人たちは汚いから気をつけなさい。」
と言うそうです。


この日記を読んでいただいているかもしれないOBOGの皆さま、弟や妹がいる現役部員。


そう言った経験はありませんか?


もしいらっしゃったら認識を変えていただければ幸いです。
ホームレスには、誰でも起こりうるんです。


私自身ホームレスは自分とはかけ離れていた問題だと思っていましたが、これを機に見方がとても変わりました。


そして、貧困問題に取り組みたいと思っているなら、直接関わる機会を設けるべきだとも思いました。


私自身、今までは、海外の貧困に取り組みたいと思っていましたが、日本の問題も深刻と認識できたからにはまずは日本の取り組みを勉強し、従事したいと思います。

たしかに、ボート部生活をしていて、他のことも両立するのはとても大変なことです。
でも、忙しいは言い訳にしないで、実際に関わってみたいと思います。


今回の日記で伝えたいことは2つ。

1つ目は、勝手な思い込みはするべきではない。
2つ目は、まずは行動してみないと。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。

次は、セントナでバイトを始めた和気くんです。
楽しみにしてくださいね。