朝の出勤は「カジュアル・カープール (Casual Carpool)」というシステムを使ってサンフランシスコまで通っています。英語で「カープール」といえば、誰かの車に相乗りすること。でも「カジュアル・カープール」といえば、知らない他人の車に相乗りすることを意味します。
アメリカならではのしくみだよねぇ。
アメリカの道路は車に乗っている人数によって優先レーンでいけるようになってます。うちからサンフランシスコまでは、一台に3人乗っているとすいすいと優先レーンでいけるのです。なので、朝の通勤ラッシュのときは1人より3人乗ってるほうが圧倒的に時間の短縮。
もともとは知り合いどうしで声をかけあってカープールをしていたのだろうけど、そこは合理的なアメリカ、そして先進的な都市サンフランシスコ。同じ方面に行きたい人を運転手がピックアップできるステーションをつくったのです。これによって、車のある人はそこへ行けば「サンフランシスコにいきたいけど足がない」という人をピックアップできるというわけ。これは車持ちの人、車ない人、双方にとってとても都合がよいシステム。
でうちの近所に、カジュアル・カープールのステーションがあって、上の写真のような標識が立っています。私、朝はもっぱらここのステーションを利用しています。
「知らない人の車に乗るなんて~」
と日本から来たばかりの頃は驚いてたけど、もうカジュアルカープール生活も3年目。これまで毎朝いろいろな人の車に乗って、サンフランシスコまで通勤してきました(しかもバスより早いし安いし、電車の駅より近い!いいことだらけ)。ステーションにはサンフランシスコへ通勤する人の列ができていて、車が入ってくるごとに乗れるだけの人数をピックアップしていってくれます。あるいは、ぜんぜん人が待っていなくて、車のほうが3台ぐらい待っているなんてこともあります。
そして暗黙のルールがあって、
・来た車から順に乗る(車を選ばない、車も人を選ばない)
・車の中ではあまり会話をしない
・謝礼として1ドル払ったほうがよい
というのです。1ドルって、すごく安い。
普通にバスや電車でサンフランシスコまでいくと4ドル以上かかるのに。1ドルで済むのです(しかも強制ではなくて、「払ったほうがよい」という感じなの。運転手さんによっては「いらない」っていう人もいる)
そして、私が今朝乗った車には、、、

ワンコが乗ってたー!!
昔預かったペッパーにそっくり!!
もうこれだけで朝からテンションあがりました。このワンコ、最初は私に何の関心も示さずだったけれど、徐々に心を許してくれたのかいつのまにか向きを変えてくれて、

こんなふうに顔を私のほうにむけるようになりました。
朝から犬まみれでとっても嬉しかった。でも車内では運転手が話さない限りは基本静かにしている、というのがカジュアルカープールなので、私は後部座席で静か~に喜んでました。

最後には、私によりかかって寝てくれてました。笑。
もうね、このまま膝を貸しますからずっとそこで寝ていてください、ワンコさん。
これには運転手さんも「ぷっ」と笑って「大丈夫?」と私に声をかけてくれました。「気にしないで~、私犬大好きだから」と言っておきました。助手席に乗っていた人も、ふりむいて「あらかわいいわね~!」一気に車の中がなごみました。
車に乗っていたのはトータルで20分ぐらいでしたが、サンフランシスコに着いてしまって残念。
もっと一緒に乗っていたかったなぁ。
でも嬉しい一日のはじまりでした。
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さー、これからパッキングを始めよう。
あさってには日本へ。今週末は兄の結婚式。
おめでたい&うれしいことたくさん!