【2歳10ヶ月】
冬休みに入る2日前、息子の通っている幼稚園で校長先生と担任の先生と面談がありました。要件は、"Three years old expectations"「3歳児に期待すること」で、その頃に先生の1人から息子がジャケットを自分ひとりで着られない(ファスナーができない)と言われてたので、親としては、息子が幼稚園でうまくやっていないんだなぁーと薄々感じながら臨む面談となりました。あれもできない、これもできない等、色々言われるのかなと恐れてたんですが。
いざ行ってみたら、恐れていたほどの展開にはならず、先生の話のすすめかたに少し感心しました。
まず、席についたら、冬休みがあけたら歳下の子たちが数人クラスに入ってくるので(縦割りクラスなので)、うちの息子はもはやクラスで最年少ではなく、それなりに少しお兄さんとしてのふるまいが必要になりますよ、みたいなことを言われました。親としてはそれは新情報なので納得。
そして次に、息子の家での1日の様子を教えてくださいと言われたので、1日の流れをざっと説明しました。この時の私の話し方が、「朝ごはんを食べさせて」「トイレに行かせて」「イスに座らせて」「車に乗せて」etc... ほとんどが「〜させて」という言い方でした。そこで校長先生からコメントで、それだとすべてが親主導のもとに1日が過ぎていく感じで、息子くんが主体になって何かをする様子が全く感じられない、と言われました。息子くんは家族のマスコットじゃないんだから、立派な家族の一員として、彼がもっと主体的にできることが二、三あると良いです、と。
それは確かにそう。
そして、これから冬休みに入るので、ぜひ家でがんばってほしいこととして、3つの宿題が出ました。
- - -
1) ジャケット(上着)の脱ぎ着を自分一人でできるようになること。ファスナーの開閉、脱いだ後にハンガーにかけることも含め。
2) 食事に使うお皿、コップ、フォークやスプーンを自分でテーブルにセットできるようになること。
3) 食事の後片付け、自分が使ったお皿などを台所のシンクまで運べるようになること。
- - -
1) は難しいなと思いました。
こどもって、ジャケット着たがらないですよね。親が寒いから着なさいとうるさく言うから余計に着たくないのか。それとも本当に寒くないのか。息子は、寒空にTシャツだけで出かけようとします。それで毎朝、ジャケットは着たくないと言い張って、時間がなくなるので親がさっさと着せてしまう。風邪ひかれたら困るし、遅刻したら困るから。今までずっとそう。
でも幼稚園の先生は、そんなに嫌だと言うなら、ジャケットは着ないで登園させて下さい、と言います。ドロップオフの時に先生にそのことをシェアして、その日1日、外遊びのときも、どんなに寒くても、ジャケットはないということを彼に分かってもらいますから、と。一度くらい寒い思いをしても大丈夫、natural consequences(自然な結果)を身を持って学ぶことがいちばんだと言っていました。
2) と 3)のテーブルセッティングや後片付けについては、うちの環境を変えないと無理です。これまでのハイチェアをやめて自分でテーブルにつけるようなローテーブルを用意し、息子が自分でお皿やコップを取り出せるよう低い位置に棚を設置する、など。先生方は、環境を変えてでもやってみてください、と前向き。幼稚園ではそうしているので、家でもすぐできることだと思います、と。
面談は終始そんな感じで、ネガティブなことを一切言われず、ゴールだけ設定してくれて、「ハードル高くしてるの分かりますよ、でもできるからがんばってください、また密に連携していきましょう、食事の後片付けがイヤでゴネて遅刻、とか、ジャケット着たくないと言い張って家を出るのが遅れたなんてのは問題ないですから。とにかく状況をシェアしてください、幼稚園では家庭での出来事とトーンを合わせて彼に接していきますから」と。
フィリップと私、両方揃って面談に行ったのですが、終わってみれば、前向きな気持ちで幼稚園を去ることができました。面談の内容を思い返してみても、やっぱりさすがの先生達だなーと思います。
親を呼び出すとき、問題があるから呼び出してるわけですが、どうしたって事情を説明するときにネガティブなことを言いがちですよね。でもここの先生方は、一切言いませんでした。そんなことより、私の話し方から息子が主体になって何かをやる様子が見えないと指摘し、息子をお荷物としてでなく、立派な役割を果たす家族の一員として扱ってください、という方向へ持っていき、非常に具体的な分かりやすいゴールを設定する。それを達成するためのサポートや連携もきちんと提示してくれる。いやはや、さすが。
できる、できないは別として。
ミーティングの後味って大事だと思うんですよね。親も人間。まだ小さいこどものことでネガティブなことを言われたら、事実として受け入れはするものの、いい気持ちはしませんよね。消化するのも時間がかかるでしょう。だからそんなこと一切すっとばして、ゴールにだけフォーカスしてくださった先生の話の進めかた、というかファシリテーションにとても感謝をしています。
はー、冬休みは課題がいっぱい。
どうなることやら。
小さなクリスマスツリーに大喜び。
毎日霧吹きで水をあげるのが彼の仕事になってます。
冬休みに入る2日前、息子の通っている幼稚園で校長先生と担任の先生と面談がありました。要件は、"Three years old expectations"「3歳児に期待すること」で、その頃に先生の1人から息子がジャケットを自分ひとりで着られない(ファスナーができない)と言われてたので、親としては、息子が幼稚園でうまくやっていないんだなぁーと薄々感じながら臨む面談となりました。あれもできない、これもできない等、色々言われるのかなと恐れてたんですが。
いざ行ってみたら、恐れていたほどの展開にはならず、先生の話のすすめかたに少し感心しました。
まず、席についたら、冬休みがあけたら歳下の子たちが数人クラスに入ってくるので(縦割りクラスなので)、うちの息子はもはやクラスで最年少ではなく、それなりに少しお兄さんとしてのふるまいが必要になりますよ、みたいなことを言われました。親としてはそれは新情報なので納得。
そして次に、息子の家での1日の様子を教えてくださいと言われたので、1日の流れをざっと説明しました。この時の私の話し方が、「朝ごはんを食べさせて」「トイレに行かせて」「イスに座らせて」「車に乗せて」etc... ほとんどが「〜させて」という言い方でした。そこで校長先生からコメントで、それだとすべてが親主導のもとに1日が過ぎていく感じで、息子くんが主体になって何かをする様子が全く感じられない、と言われました。息子くんは家族のマスコットじゃないんだから、立派な家族の一員として、彼がもっと主体的にできることが二、三あると良いです、と。
それは確かにそう。
そして、これから冬休みに入るので、ぜひ家でがんばってほしいこととして、3つの宿題が出ました。
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1) ジャケット(上着)の脱ぎ着を自分一人でできるようになること。ファスナーの開閉、脱いだ後にハンガーにかけることも含め。
2) 食事に使うお皿、コップ、フォークやスプーンを自分でテーブルにセットできるようになること。
3) 食事の後片付け、自分が使ったお皿などを台所のシンクまで運べるようになること。
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1) は難しいなと思いました。
こどもって、ジャケット着たがらないですよね。親が寒いから着なさいとうるさく言うから余計に着たくないのか。それとも本当に寒くないのか。息子は、寒空にTシャツだけで出かけようとします。それで毎朝、ジャケットは着たくないと言い張って、時間がなくなるので親がさっさと着せてしまう。風邪ひかれたら困るし、遅刻したら困るから。今までずっとそう。
でも幼稚園の先生は、そんなに嫌だと言うなら、ジャケットは着ないで登園させて下さい、と言います。ドロップオフの時に先生にそのことをシェアして、その日1日、外遊びのときも、どんなに寒くても、ジャケットはないということを彼に分かってもらいますから、と。一度くらい寒い思いをしても大丈夫、natural consequences(自然な結果)を身を持って学ぶことがいちばんだと言っていました。
2) と 3)のテーブルセッティングや後片付けについては、うちの環境を変えないと無理です。これまでのハイチェアをやめて自分でテーブルにつけるようなローテーブルを用意し、息子が自分でお皿やコップを取り出せるよう低い位置に棚を設置する、など。先生方は、環境を変えてでもやってみてください、と前向き。幼稚園ではそうしているので、家でもすぐできることだと思います、と。
面談は終始そんな感じで、ネガティブなことを一切言われず、ゴールだけ設定してくれて、「ハードル高くしてるの分かりますよ、でもできるからがんばってください、また密に連携していきましょう、食事の後片付けがイヤでゴネて遅刻、とか、ジャケット着たくないと言い張って家を出るのが遅れたなんてのは問題ないですから。とにかく状況をシェアしてください、幼稚園では家庭での出来事とトーンを合わせて彼に接していきますから」と。
フィリップと私、両方揃って面談に行ったのですが、終わってみれば、前向きな気持ちで幼稚園を去ることができました。面談の内容を思い返してみても、やっぱりさすがの先生達だなーと思います。
親を呼び出すとき、問題があるから呼び出してるわけですが、どうしたって事情を説明するときにネガティブなことを言いがちですよね。でもここの先生方は、一切言いませんでした。そんなことより、私の話し方から息子が主体になって何かをやる様子が見えないと指摘し、息子をお荷物としてでなく、立派な役割を果たす家族の一員として扱ってください、という方向へ持っていき、非常に具体的な分かりやすいゴールを設定する。それを達成するためのサポートや連携もきちんと提示してくれる。いやはや、さすが。
できる、できないは別として。
ミーティングの後味って大事だと思うんですよね。親も人間。まだ小さいこどものことでネガティブなことを言われたら、事実として受け入れはするものの、いい気持ちはしませんよね。消化するのも時間がかかるでしょう。だからそんなこと一切すっとばして、ゴールにだけフォーカスしてくださった先生の話の進めかた、というかファシリテーションにとても感謝をしています。
はー、冬休みは課題がいっぱい。
どうなることやら。
小さなクリスマスツリーに大喜び。
毎日霧吹きで水をあげるのが彼の仕事になってます。