Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

やっと観た、Midnight in Paris!

2012-01-02 21:26:59 | エイガ、DVD
Midnight in Paris
ウッディアレン監督の映画、去年からずーっと観たいと思ってて、お正月にやっと観た。素敵だったー、この映画。今すぐパリに行きたい気持ちになった。



ノスタルジックなライトアップに映える、しっとりと落ち着いたパリの街並。サンフランシスコでは絶対に撮れないような風景がつぎつぎとスクリーンに映し出されるの。あぁ、その街に恋してないと撮れない絵だなぁ、と思う。何ていうんだろう、これでもかー!っていうぐらい、パリの街を美しく切り取っている。

名だたる画家や文豪家達が作品や構想についてお互いにディスカッションしたりクリティークし合ったり、そんなシーンにも心底しびれてしまった。1920年代のパリってあんな感じだったのだろうか。

大学時代にバックパックで通り過ぎたパリの街、かすかに記憶に残る石畳の感触やセーヌ河沿いのオレンジの街灯。またあんな旅に出たいなぁ。日常のよろいを脱ぎすて、旅という非日常に入り込み、何からも自由になれる時間。映画では、最後、パリにそのまま移り住むことにした主人公。その身軽さと、自分の感性と直感で大きなことを決められるいさぎよさには嫉妬してしまうほど。

いろ~んな意味でふだんの自分を置いといて、ファンタジーの世界へ旅に出るような気持ちになれる映画。このポスターのデザインも素敵だしね。やっと観られて満足!
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今さら「赤ひげ」を観た

2010-06-16 16:06:23 | エイガ、DVD
赤ひげ [DVD]

東宝


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夜、UCバークレーのアートミュージアムシアター(BAM/PFA)へ。
黒澤明監督の生誕100年を記念して、6月~8月まで頻繁に黒澤映画を上映しているのね。この日は『赤ひげ』。アメリカにいると、私が日本人と言うだけで黒澤映画が話題にあがることがあるのだけど(特に初対面の人とか)、はっきり言って『七人の侍』と『羅生門』を、高校と大学の時に授業で見たというぐらいで特に思い入れもなかった私。これは一度しっかり見てみようと思い、この生誕100年記念を機にシアターへ足を運ぶ。

今やネットフリックスのおかげで家でいくらでも映画が見られる時代だけど、やっぱりシアターへ行ってよかった!『赤ひげ』は3時間という大作なのに、あっという間だった。ひとの一生を思って泣いたり、人の優しさやおかしさに笑ったり、ただただスクリーンから流れてくる心地よい日本語と赤ひげ先生のまっすぐな気持ちよさ。基本中の基本、というものに触れた気がして、心の中をさわやかな風が吹き抜けたような3時間。

劇場にアジア人の姿はほとんどなくて、白人が多かった。劇場で観ることの楽しみは、みんなの笑い声。「あ、こういうところで笑うんだねー」というささやかな気づきがあって、リアクションを隠さないこちらの映画館は楽しい空間なのでした。あまりに日本語の映画に感情移入していたせいか、映画が終わってパッと場内が明るくなってまわりがガイコクジンだったことに少しだけ違和感。おっと、ここは外国だったっけ、みたいな。

『赤ひげ』みたいな大作を観たら、自分がとってもちっぽけに感じる。自分はなんてたくさんのかさぶたがついていたんだろう、とか。原点に戻ろう、原点に、と思う。何が大切で、何が余分だったのだろうか、と。

来週は『生きる』を観に行く。
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家でゆっくり映画

2009-12-27 16:59:30 | エイガ、DVD
今日は雨で寒い1日。外に一歩も出ず、ひたすらインドアに過ごす。夕方からDVDを観ました。


Sin Nombre (2009)
(邦題「闇の列車、光の旅」)
スペイン語の映画なので、英語字幕。私は英語字幕だと寝ころがって観られないので(横になるとなぜか英語が読めない、日本語字幕なら読めるんだけど。笑)、きちんと座ってみました。でもあっという間の2時間。アメリカに豊かな暮らしを求め移民しようとする中米の人々の現状をリアルに描いています。ギャング、復讐劇、剥奪、違法入国。結末がどうなるのか分からず、ドキドキしっぱなし。それに怖い。でも、中米の大自然を美しく映し出すこの監督の映画の撮り方には唸らされます。ロードムービーのような、列車がひたすら北上するのに合わせて、息を飲むほどきれいな風景もしばしば。

しかし移民を試みようとする人々の現実は本当にショッキングなものでした。でもこれ現実なんですよね。ふだん観るのはアメリカ映画ばかり。たまに外国語映画を観ると、いつもと違う風が吹きぬけていくのを感じます。知らない世界をかいま見るというか、視野を広めるという意味でもお勧めします。


TOKYO! (2008)
独創的で不思議な短編映画3本。3人の外国人映画監督が撮った、とっても非現実的な「東京」にまつわる映画。ストーリーは意味不明なこともありついていけなかったけれど(シュールすぎ)、私には、映画の中の何気ない風景がまぎれもない「東京」でした。駅のホームのアナウンスや、ATM機械の声。狭いアパートや路地、街並み。もはやストーリーよりも、背景に映っている街並みを食い入るようにみてしまった。

アメリカの広さに慣れると、密集した市街地や何もかもをぎゅぎゅっと凝縮したあの東京の雰囲気がまた懐かしいものです。それにしても香川照之や蒼井優、竹中直人らを起用しているのに、、、もっとストーリーにふくらみがあればと思ってしまいました。
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映画館で良い映画を観た

2009-01-31 05:37:24 | エイガ、DVD

バークレーで、話題の映画「Slumdog Millionaire(スラムドッグ$ミリオネア)」を観た。
観に行ったのは、Solano Ave.にある昔ながらの映画館。

映画が始まる前に、その映画館で映写技師/支配人をしている女性が出てきて、
「みなさん、今日はようこそ!私の映画館に来てくれてありがとう!」
という挨拶があったのが意外だった。映画館は超満員である。お客さんからは早くもあたたかい拍手。ノリがいいなぁ。

ゴールデングローブ賞4部門(作品賞、監督賞、脚本賞、作曲賞)受賞、アカデミー賞作品賞最有力。9部門10ノミネートなのだとか。少し解説があり、ぜんぜん前情報なしで行ったので、期待が高まる。土曜夜の娯楽を求めて寒いなか歩いてきた街の人々は、その映写技師さんの解説に耳を傾け、手には飲み物やポップコーン。満員御礼の館全体は少しざわついているがみんなとても楽しそう。みんなが「この映画はいいらしいぞ」ということを前もって知っている、そんな期待があたたかい一体感となって劇場空間を包み込んでいた。

映画を観る前に技師さんからミニクイズ。
「監督Danny Boyleの最初の作品は何だったでしょう?」
お客さんからたくさん手が挙がり、1人目が、「Train Spotting(トレインスポッティング)!」と答えると、会場から「それは2作目だぞ!」というリアクション。他のお客さんがすかさず「Shallow Grave!」と答えると、どうやらそれが正解。技師さんが正解者のところまで歩いていって、記念にそのDVDをプレゼントしていました。

映画館に行くとたいてい私たちは前方しか見ず、背後で働いている人の存在を意識しない。でもこの数分の前振りは、「これからこの人が映画を映してくれるんだ」ということをさりげなく教えてくれたし、映画を愛しているこの人の手から映される作品はきっと素敵で良いものだろうと予感させ、前評判や監督の他の作品情報も含め、一気にワクワク度が高まった。

(映画予告編↓)
Slumdog Millionaire - Trailer

さて肝心の映画のほうはどうだったかというと、これはもう傑作です。
舞台はインド。ムンバイのスラム街で大人になった少年がインド版「クイズミリオネア」に出場し、全問正解まであと1問、というところ。物語はそこから始まります。学校にも行かず無学のはずの彼が、なぜそこまで登りつめることができたのか。その答えは、、、(本編をお楽しみに!)。
インドの喧噪、スラム街の貧困、暴力、絶望的に過酷なはずの人生を生きるこども達。大人の陰謀や汚さにも気づかず、その純粋無垢な生命力にも心を打たれます。思わず目をつぶるシーンもありますが、全体的に切れ味がよく、笑いあり、涙あり、映画作品として優れています。久しぶりに映画館まで足を運んだ映画がこんなに素晴らしくて、とても嬉しかった。日本でも4月に公開されるそうです。

劇中、アメリカ人のノリのいいリアクションに包まれながら、街の人達みんなで一緒に観た映画。
作品と同じくらい、その「映画館」という空間もまたとても好きになった夜でした。
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最近観た映画の感想

2008-01-29 00:05:07 | エイガ、DVD

「4分間のピアニスト」
冒頭から「あ、なにか美しくも壮絶な物語が始まるな」という予感をさせる映像。
ピアノの映画が好きなのです。だからなんでもピアノに関係する映画は見に行っちゃう。この「4分間のピアニスト」は、ドイツ映画。しかも刑務所の中のお話。主人公はその刑務所で服役中の天才ピアニスト。

主人公ジェニーの表情の変化がすごい。ピアノ弾いているときの優しい少女の表情と、キレた時の表情が、紙一重ではらはらする。それと、彼女の背中。演技してます。なにか人生で拭いきれないものを背負っている、という背中をしてます。全体的に静かな雰囲気、でもちょっと暗く、重い。なのに、ガラスのようにもろい、かと思うと荒波のように激しかったりする。

ピアノの映画って美しい音色で魅了するのかなと思ったけど、これは違ったな。もちろん、すばらしい演奏も聴けるけれど、最後のピアノの演奏、魂を削るような荒々しい音。なにかものすごい迫力でメッセージが突きつけられている感じで、観終わったらなんだかつかれてしまったよ…。

---

「アース」
公開初日に観に行きました。
高校生のとき、作文に書いたことがあります。「地球に優しく」という表現がきらいだと。この表現は地球より人間が上位であるという前提にたっているようで嫌いだった。今回映画を観て久しぶりにそのことを思い出した。地球が私たちに優しかったのだよね。

大画面で見たら圧倒されるシーンばかり。自然の風景はもちろんのこと、野生動物たちにも感動しました。当たり前のように家族(あるいは仲間)がよりそう姿、生きるために苦しくても何千キロも移動する者たち、仲間がくじけたら励ます姿、誰に教わるでもなく一人立ちしてゆく姿、求愛行動、子育て、、、人間が勝手にそこにドラマを見出そうとしているだけなのかもしれないけれど、動物たちのふつうの営みに心打たれました。なんかね、最近さ、つくりものじゃない、ホンモノの自然なことにすごく感動するんだよね。

観終わった次の日、4人の人にこの映画のことを話したらみんなが「絶対観に行こう」と言ってくれました。話すこと、話題にすることがこの映画を観た人のミッションかなとも思います。地球温暖化なんてみんな知ってることだけれど、熱帯に住むあの美しい鳥のこと、あたたかい海の中で満ちあふれている生命の大合唱、知らないこと、見たことないものもたくさんあったよ。

劇場にこども達がたくさんいましたが、親子で対話をしながら観てほしい映画だなと思います。

---

「いのちの食べかた」
これもドキュメンタリーです。私たちの食卓にならぶ、お肉や野菜、卵、魚がどのような生産過程を経ているか、きちんと見せてくれます。なんとなーく分かっていましたが、実際に牛や豚の加工現場をまざまざと見るのはショックです。1時間半、まったく解説なし。解説なくとも、映像がパワフル。ただ淡々と現実を描写します。
大量生産、人工生産、いかに効率よく、いかに機械的に殺すか、、、すべてを機械で行うわけではなく、やはり人の手が介在します。しかしそこで働く人々も、機械の1コマとなっています。牛や豚、鶏は、生き物ではなく、無造作に扱われるプロダクトです。いのちの食べかたなんていうけれど、いのちの尊厳も何もない。でも自分が毎日ふつうに食べているものです。なんだか言いようのない嫌悪感を覚えます。
ベルトコンベアで流れていくひよこ、雄叫びをあげる子豚、殺される気配を感じているのかいないのか脅える雄牛。

「アース」を見て、弱肉強食の食物連鎖は自然の摂理だと思ったけれど、人間こそなんでも食べてしまう異質な存在だよね。これからは食べ物に感謝をしていただこう、とかそういう気にもならない。繁殖行為も人工的、生まれてから死ぬまで狭いところに入れられて機械的に加工される牛や豚、私たち、そんなの食べてたんだ。
…考えさせられます。
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心とカラダの疲労回復映画

2007-11-16 23:54:45 | エイガ、DVD
『バーバー吉野』『かもめ食堂』に続く荻上直子監督作品。
『めがね』を観た。

都会から一人旅でやって来た主人公タエコ(小林聡美)、大きなトランクを1つ。観光する場所のない田舎の浜辺町の宿で、ちょっぴり奇妙な人々と交流することで自分を見つめていく物語。

ゆったりと流れる時間、台詞ほとんどなし。間も長い。さぁ、これから何が起こるの?…って期待しても、何も起こらない。登場人物達の説明もなく、最後まで何者なのかということが明かされないまま終わってしまう。
ストーリーは?ドラマは? いえ、なんの展開もありません。

上映時間、106分。
仕事の後で疲れていたせいか、、、最後の最後に、寝た。(ほんと)
パッと目を開けたら、
スクリーンにエンディングロール。

寝ぼけまなこで、すぐに立てず、
しばらくイスに身をうずめていた。
「え、なんだったんだろう、この映画…」
余白が多すぎて、説明がなさすぎて、ストーリーも展開もない。
あったのは、休日と海とごはん。

うとうとしながらも脳裏に焼きついたもの2つ。
1つめは、毎度毎度の美味しそうなごはん。
はじっこがカリカリの目玉焼きや、
十字に切れ目の入ったトーストにはとけかかったバターがのっている。
おいしそ~う。
ピーマンのきんぴら、温野菜、ロブスター。
お庭でのバーベキュー。まるごと焼かれる春のタケノコ。
朝ごはんにしらす大根や、梅干し。
(眠いくせに、食べ物のことはよく覚えてるな~)
登場人物達は、ホントウに美味しいもの、食べたいと思うものを、少しずつ。
毎回、秩序正しく、上品においしそうに食卓に並べる。
そして、「ごはんですよ。」という呼び声。
それがある暮らし、いや、旅は幸せだと思うのだ。

もう1つは、劇中のピアノ曲。
印象に残る旋律なの、これがまた。
なんかね、普段閉じている気持ちの奥の奥のほうまで、
自然と届いてくるような透明度の高いピアノの音色で。
切ない音だけど、すごく気持ちいいんだなぁー。
公式サイトのBGMになっているので聞いてみて。

「何が自由か、知っている」というキャッチにも、泣きそうになる。

感動とか、ありていのストーリーとか、展開とか、
「映画といえば」と条件反射のように求めていた自分のなんと「不自由」だったことか。
何かもらおうと思って観にいったらダメなんだな、この映画は。
ドラマとか、展開とか、求めないほうが正解。
目覚めたときの不思議な心地よさは忘れられず。
今は、すごく雰囲気の良いビジュアルエッセイをさらっと読んだような気分です。

疲れたときに、またのんびり観たい。

(ピアノが忘れられず、サントラを購入。)
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自分のレシピ

2007-10-18 23:39:38 | エイガ、DVD
仕事帰りに映画へ。

疲れているはずなんだけど、映画が始まってスクリーンにニューヨークの街並み見えてきたら、疲労も睡眠不足も吹き飛んでいった!




"Life isn't always made to order." (人生は、いつも注文できるとは限らない。)

観たのは「幸せのレシピ」
前にも似たようなストーリーの映画があったし、はっきり言って筋書きが予測できちゃうハッピーエンド。

でもだからいいんだよねー。
心がキュッとなるほど悲しかったり、恥ずかしくなるくらいハッピーだったり、なんだかクルクルといそがしい映画なのだけど。

こうあるべき、なんていうレシピなんて本当はないのさ、自分でつくったレシピがいちばんなんだよ、って。
The recipe you create yourself, that is the best なんだよって。
料理好きなら誰にだって、シメシメふふふ、と思っちゃうような隠し味や自分だけのルールってあるよね。本に書いてあるとおりになんてつくらないこと多い。うまくいったらヨッシャ!と思うし、失敗しても妙に納得。

そしてそれは、生き方にも通じること。
誰かにならったりお手本はあっても最終的にアレンジするものだよね、自分流に。それが楽しいのだ。

あー、観られてよかった。この幸せ気分でおうち帰ろう。明日は代休!
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ひさびさ映画

2007-08-22 22:10:39 | エイガ、DVD
昨日、職場では仕事後にDVD上映会。
その映画を撮ったカメラマンさんとうちの職場とは仕事上でのおつきあいがあり、
みんなでその映画をみてみよう、ということになった。
(私は最近までその方がそんな映画まで撮っているなんて知らなかったんだけど…)

映画は「トニー滝谷」2005年の映画。
村上春樹の原作。
坂本龍一が音楽。
トニー滝谷
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映像がとにかくきれい!撮り方が独特。
どのシーンも、風の吹き抜ける清涼感と透明感があります。どのシーンも絵やポスターみたい。
ストーリーは、喪失感と、村上作品らしい淡々とした乾いた孤独感が漂います。

それと、役者さん達が素敵でした。
イッセー尾形はいうまでもなく、
女性としてはついつい宮沢りえに注目!
彼女は本当に、ほんとうに、可憐な華でした。ホレボレ。

映画中、原作からそのまま、こういう語りが入るんだけど、、、

「彼女はまるで遠い世界へと飛び立つ鳥が特別な風を身にまとうように、
とても自然に、とても優美に服をまとっていた。」


この文章をそのままスクリーンで忠実に表現するには、
宮沢りえしかいないでしょう!っていうぐらい、ぴったりと役にはまっていた。
素敵でした、本当に。

観終わった後、映画の「メイキング」も続けて観ました。
そしたらびっくり。なんとすべてのシーンが、
全部「外」で撮られていたということを初めて知りました。

屋内のシーンばかりなのに、
最小限の壁だけつくってぜ~んぶ全部外で撮影されたものでした。
清涼感ただよっていたのに、本当は8月の暑い炎天下の中で、
そんな中りえちゃんは上品に、厚手のセーターやコートをあんなにも涼しげにまとっていたのね。
全部が外だったということがびっくり。
どうりでどの部屋も風の吹き抜ける心地よい空気感があったのかー。

オドロキでした。

---

そういえば、最近ぜんぜん映画観てないな。

この間友だちから教えてもらった映画、
邦画は「かもめ食堂」につづく「めがね」
洋画は「マーサの幸せレシピ」につづく「幸せのレシピ」
9月は、映画館で映画みようと思います。これ2つとも、観たら元気になれそうなやつ。
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How do you measure a year?

2006-05-20 08:43:50 | エイガ、DVD
映画館で『RENT』を観てきました。

"Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes.
How do you measure a year in the life?

525600分。
あなたは1年を何で数えますか。"


1年は525600分なのだって。でももし時間の概念がなかったとしたら、なにを基準にして1年をかんがえる? 
お金で? 愛で? コーヒーの数で? 日の出の数で? 季節で? どれだけ泣いたか? どれだけ笑ったか? 誰を愛したか? 何を達成したか?

うーん、私はなんだろう…。

この映画には歌と、それにのせて強いメッセージがあります。鳥肌もの。物語はdepressingですごく悲しい。それなのに、心を揺さぶられるようなとても強い力を感じます。

2時間じゅう、スクリーンから発せられるエネルギーが途絶えることなく、
あんなにもパワフルな声が、オンガクが、ことばが、ニューヨークのイーストビレッジで生きる若者達のはかなくも熱い日常にのってこちらにガンガン迫ってきて、
私はほんとうに圧倒されっぱなしでした。

ミュージカルを観るたびにいつも思う「人間のカラダからこんな音(声)が出てくるのか」という感動も、映画館で初めて味わいました。

いいよね。RENT!
映画の中の彼らは、きっと1年を愛やパッションで数えてるのだと思う。

-----

映画館を出たら、「今日やりたいと思ってたことはなんだっけ?」って考える。
あぁ、あれとあれと、これもだ。よし、やるかー! って、思えます。
RENTの人々ありがとう。You empowered me!
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素敵な余韻

2006-05-10 23:47:11 | エイガ、DVD
『かもめ食堂』を観ました。
群ようこさん原作。

すごくすごくシンプル。

ストーリーは淡々としていて、登場人物に対しての説明も足りないくらい。でもそれがかえって、いろんなこと想像させてくれるから楽しい。笑えるところもたくさんあるし。ほんとはストーリーより何より、ヘルシンキの街並みや、キッチン道具、小物ばかり気になっちゃってたんだけど。どれも素敵だった!

「コーヒーは自分で淹れるより、人に淹れてもらったほうが美味しいんだ」
という当たり前のことを、あらためて気付かせてくれたり。「おにぎり」も人が作った方がおいしいって。うんうん、そうだよねー(母のおにぎりが懐かしいなぁ)。

いらない余分なものをそぎ落として、「こういうの」と「こういうの」さえあればそれでいいよ、って言えてしまうような生き方がすごく素敵。こだわりも失わず。
そんなふうに思えるようになるまで、一体あとどれくらい??? …むー。

映画館を出たら、「さぁ、今夜はごはんなに作ろうー」って思えるよ。オススメです。
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