ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ビザ申請

2011-06-27 20:12:08 | Weblog
中国大使館で、ビザの申請をしてきた。
そういえば、自分でビザの申請をしたのは初めてだ。
留学したときは、大学経由で旅行会社が手配してくれたから。

これまで、中国大使館の前は通ったことがあるけれど、
大使館を目指していったことはなく、麻布の町で少し迷った。
でも、要塞のような中国の駐日大使公邸も、
そして、中国大使館に通じるいかなる細道にも、
警官が警備をしているので、道が聞ける。

この雰囲気、真の意味では日中は友好関係ではないよ。
あの辺りは他国の大使館もあるけれど、あんなに警備してないもん。

で、大使館のビザを申請する建物に入るには、持ち物検査。
一歩足を踏み入れると、そこは喧噪の世界。つまり中国。
日本人の警備員が「並びなさい!」と怒鳴っている。
明らかに、場所のキャパを超えた申請者の人数。
これでは、移転したくもなるだろう。
移転先の場所について、日本人から文句が出るのもわかるけど。

窓口の人たちは、すごい勢いでさばいていくけれど追いつかないし、
年配の中国人ほど、イメージどおりの中国人らしく、
動作がゆっくりしていて、
何度も見返すわりにはどこが問題かも教えてくれず、
ついでに携帯に電話がかかってきたら、ちゃんと出て、
中断してしまった分、もう一度最初から見直して、
最後はだまって受理する。
うむ。久しぶりに出会ったぞ。中国の公務員。
でも、日本人や若い係の人は、みんなチャキチャキしてた。

そして日本のパスポートを持った中国人一家の多いこと。
日本のパスポートのほうが、便利だもんね。

国家間の距離と、経済的な距離と、そして個人にとっての便利さと、
なんだか一気に体験して、なんだか疲れた。
あのうるさいなかで、ちゃんとマイペースに読書できる自分にならねば。

いま読んでいる『ミカイールの階梯』、ウルムチが首都。
これはすごい世界観。もう少しで読み終わる。