ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

告白

2012-07-22 23:43:17 | Weblog
久しぶりの読書。『告白』(湊かなえ著、双葉社刊)

感想は「よく書けてるなあ」の一言。
上から目線で言っているのではなくて、
構成がすごく練られてて、文章も計算されていて、
「この集中力、すごいなあ。文章構成、うまいなあ」という尊敬からくる言葉。
友人からいただいた本なんだけど、かなり楽しめた。

ということで、一気に読了。
やはり日本語の本というのは、ペースがあがっていい。
中国語の文章を日本語レベルに読めるようになることはない、と、
母語の威力を再認識した。

「のれる」って素晴らしい。
中国語だと、意味はわかるのだけど、ペースが上がってきたな、と思うタイミングで、
わからない単語や、細かいニュアンスがわからなくて立ち止まる。
そして、結局ペースがあがらない。
そんな不完全燃焼がない日本語の文章は、やはり素晴らしい。

さて、日本人は仲間はずれになることを極端にいやがるけど、
その割には、小さなコミュニティの中でちょっといいポジションにいたがる。
そして、周囲も同じ価値観だと信じているから、
自分がいいと思ったことは、世界の真理だと思っているところがある。
勘違いのおせっかいも多い。

だから、中国人にも日本式を押し付けたりするわけだけど、
その正義感は、端から見るとかなり滑稽だったりする。
ただ、日本国内にいると、その滑稽さがシャレにならなくなる。

私が「息が詰まる」と思う日本が、この作品のなかにはあった。

予行演習

2012-07-22 21:03:12 | Weblog
今日は友人宅の引越の手伝いだった。

女性ばかりとはいえ、3人いるとかなりスムーズだ。
上海のアパートは家具がそなえつけなので、
その点、男性のパワーが必要というよりは、
女性同士の流れ作業のほうが適しているとも言える。

いい具合に、私の引越の予行演習となったわけなんだけど、
さて、どうしようかな。
私の場合は、歩いてたった15分の距離に引っ越すわけなので、
おそらく3往復くらいすれば全部運べてしまうから、
車を頼むほどでもないなあと思う。

ただ、今日引っ越した友人から、こたつセットをもらえることになったので、
そんなこんなを考えてみると、
バン程度のタクシーを借りるほうがいいのかもしれない。
友人曰く、40元で運転手付きというタクシー会社のサービスがあるとか。
40元ということは、約520円か。
日本のタクシーの初乗りより安い。

夏、暑いのがネック。
3往復するということは、1時間半も外を歩くということだから、
これはキツい。
干涸びてしまう。

うだうだと考えていると、すぐ引越の日が来てしまうものなんだよな。
また公安の手続きもやらなきゃならないのか。
引越って、わくわくするけど、面倒だなあ。